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今週のアドバイス(2019.01.21)
建築構造の出題傾向とは!
私たちが建築物に望むことは、「その中で快適・安全に生活できること」、逆に恐れることは、「地震や台風などで建築物が倒壊すること」だね。では、このような自然災害等に対して、安全な建築物をつくるにはどうしたらよいか?これを学んでいくのが「構造」なんだ。
みんなも地震や台風などを経験はあるよね、そして感覚的にはその力を理解していると思うけど、それが実際にどのように建築物に影響するのか?そして、建築物は、これらの力に対して壊れることなく、安全でなければならないよね。構造では、これらの目に見えない力を記号化し、その上でさまざまな安全対策の検討をしていく。そのためには、まず、力に関して基礎的な内容を理解し、安全な建築物を設計する考え方や計算方法を学んでいくことになる。
構造の学習は、次のような流れで進めていくよ。
- 1)力の基礎を学ぶ
→ 構造物を線で表して、力の種類、力の流れ・計算方法などを学習 - 2)線から太さをもつ部材に
→ 部材として、力の伝わり方、変形、断面の性質などを学習 - 3)建築物におよぼす力を学ぶ
→ 自然界の力(地震・台風・積雪荷重)、建物そのものの自重(固定荷重)、家具等の重さ(積載荷重)の概要と計算式などを学習 - 4)各種構造の特徴
→ 木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造等の長所・短所などを学習 - 5)構造設計
→ 「安全な建築物」とするための考え方・計算方法の概要などを学習 - 6)建築材料の特徴
→ 建築物に使われるさまざまな材料の特徴と長所・短所などを学習
構造は、「構造力学」、「一般構造」、「建築材料」の大きく3つに分類することができ、受験生の苦手意識が最も強いのが計算問題中心の「構造力学」になる。この構造力学を克服するためには、「公式を暗記する・解法の手順を覚える」ことが不可欠。様々な問題に対して、適切な公式・解法の手順を導き出せるようになるまで、何度でも繰返し学習することが重要なんだ。