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建築用語集(抜粋版)

索引-index

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な行
は行
ま行
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ら行
わ行

アーク(電弧)の熱を利用して行う溶接方法。
母材の溶接部を加熱し、溶接(溶接材)を接合する母材に溶融させて接合する。
アーク溶接には、被覆アーク溶接、サブマージアーク溶接、スタッド溶接等がある。

コンクリートの基礎と土台を緊結するボルト。
U字に曲がった下部をコンクリートに埋め込み、ボルト部分を土台の穴に通し、座金を当て、ナットを締めて固定する。

アンカーボルト

鉄筋コンクリートの梁において、上下の主筋を囲み巻いた鉄筋のこと。
主筋の位置固定とせん断補強のために一定間隔で配置される。スターラップともいう。

スターラップのおもな目的
(1) はりの斜め方向のひび割れを防ぐ。
(2) 引張側と圧縮側の鉄筋を結合させる。
(3) 圧縮側の座屈を防ぐ。

スターラップ(あばら筋)

丸鋼の表面に突起状あるいは凹凸状にした節やリブをつけた鉄筋。
鉄筋コンクリートの構造体が外力をうけたとき、鉄筋がコンクリートから滑り出ないよう鉄筋とコンクリートの間の付着力をより強固にする鉄筋である。

異形棒鋼の例

最も広く建設用材として構造物の製作に使用されている鋼種で、鋼塊を種々のロールにかけて鋼板(こうはん)、形鋼(かたこう)、平鋼(ひらこう)、棒鋼(ぼうこう)などに圧延したもの。
ただし、溶接性は保証されていないので、溶接構造物の主要強度部材として用いるべきではない。JIS G 3101(日本工業規格G3101)に規定がある。

ビルの用途に応じ利用者が健康面や安全面にも十分配慮され生産性をあげることができるように高度情報化社会に対応してつくられた情報化ビル。
このために、空調・照明・物流(ビル内の)・センサー技術・オフィスオートメーション・各種の通信システム・ビル内の電気負荷に電気を送る電源設備・水処理設備などが設置されている。
また構造的にも天井高、地下スペースの空間設計・防災対策・配線方法など工夫されている。

インテリジェントビル構造

給水中の管水路のバルブを急に閉じると、水の慣性力のため管内の水圧が増大し、その水衝圧は上流側に伝わっていく。速度は、水中における音速に等しく、衝撃音を伴うのでウォーターハンマー(水撃作用)といわれる。

鉄骨柱をベースプレートに接合するため注脚に取り付ける鋼板。

ウイングプレート

施主と請負者による工事施工から完了までの約束事のとりかわし。
工事監理者が介在することもある。
請負者は工事の完成を約束し、施主は工事費の支払いを約束し、工事請負契約書および請負契約約款を交換して請負契約が成立する。
請負契約の内容(主なもの)・工事内容・請負金額・工事着手・完成予定年月日・請負代金の支払方法・契約履行の遅滞と違約金・一方的変更の場合の損害負担・不可抗力の場合の損害負担・価格変動による場合の措置・引き渡し検査・引き渡し時期・工事完成後の請負代金の支払時期・契約の解除・紛争の解決

隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の2以上の建築物(延べ面積の合計が500㎡以内の建築物は、一の建築物とみなす。)
相互の外壁間の中心線から、1階にあつては3m以下、2階以上にあつては5m以下の距離にある建築物の部分をいう。
ただし、防火上有効な公園、広場、川等の空地若しくは水面又は耐火構造の壁その他これらに類するものに面する部分を除く。
建築基準法 第一章 総則 (用語の定義) 第二条 六

セメントの硬化により生成する水酸化カルシウムが水によって表面ににじみ出し、大気中の炭酸ガスと化合して炭酸カルシウムとなり、タイル表面等に沈着する現象。
白華、はな垂れともいう。

地震等の振動にともなって、飽和砂質土中の間隙水圧が上昇して有効応力が減少し、せん断強さが失われる現象。
この強度低下(地盤の支持力低下)から構造物の傾斜、沈下等の被害が生じる。

液状化、クイックサンド

高力ボルトを締め付けて使用している状態で特に大きな外力が作用しなくとも、一定の時間経過後突然ボルトが破断する現象。

多数の観客が一堂に集まって、そこで演じられるものを観たり聴いたりするための建物の総称。
オーディトリアムは、そこで行われる出しものにより、一般劇場、歌舞伎劇場、オペラ・バレエ劇場、映画館、講堂、公会堂、貸しホール、コンサートホール(音楽堂)等に分類される。

部材に外力が作用した時に、部材内部に生じる力を応力といい、応力を部材断面積で除して(割って)単位面積当たりの大きさで表現したもの(kN/mm2)。

応力

企業などの事業組織が、法令などの規制基準を遵守することにとどまらず、自主的・積極的に環境保全のための行動をとること。

張付けモルタルをタイル裏面に所定の厚さに塗り、あらかじめ施工し、硬化したモルタル下地面に壁タイルを張付ける工法。

主として建築物の建築又は特定工作物の建設のために行う土地の区画形質の変更をいう(都計法4条12項)。いわゆる宅地造成のほか、ゴルフ場等の造成や、既成市街地でも建築物の建築のために行なう土地の区画形質の変更等も含まれる。

骨組内に耐震壁を設けたとき、壁体に隣接する梁

洗面器や流しなどの水受け容器中に吐き出された水が給水管内に生じた負圧による吸引作用により給水管内に逆流する現象。

工事現場に設置するコンパクトな電力設備、受電箱のこと。内部に変圧器や高圧受電盤などが設置されている。解体などの手数が不要、安全、経済的なため市街地の建設工事においては必需品となっている。

行き止りの袋小路の街路において、その端部で自動車の方向転換を可能としたもの。

洗面器や流しなどの水受け容器中に吐き出された水が給水管内に生じた負圧による吸引作用により給水管内に逆流する現象。

鋼材を格子状に溶接したもので、ビルや船舶、プラント類の床板、道路や橋梁の歩廊用床板、道路側溝のフタなどに使う土木建築材。

標準となる寸法。規格寸法のこと。ブロックゲージ、標準棒ゲージのように測定用計器をいうこともある。鉄道の軌間や、リベット・ボルトの中心間隔を指すこともある。リベット・ボルト等の中心を結ぶ線がゲージライン。

軽量コンクリートを作るために用いる天然または、人工の骨材。
普通の骨材より絶乾比重(骨材の絶対乾燥状態の重さを、同容積の水の重さで割った値)は小さい。
パーライト、焼成ひる石(バーミキュライト)が一般的に用いられる。
パーライトは、吸音効果、断熱効果がある。

鋼板などの金属材料を決められた寸法に仕上るために、材料の表面に工作の目印となる線を入れる作業。作業の方法や工作物の形状により、いろいろなけがきの工具がある。

「物」を運搬するための昇降機で、かごの水平投影面積が1m2以下で、かつ、天井の高さが1.2m以下のものをいう。

冷気が窓や壁面にそって降下すること。冷えた窓ガラスやすき間から流入する冷気によって窓付近の空気は急激に冷却され、降下し床付近を冷やすため非常に不快になる。単にドラフトともいう。
なお、劇場における舞台おろしもコールドドラフトと呼ばれる。

第4紀前半(約10万年前)の頃、海水面上昇期に堆積した堆積物層。
平地、盆地などの沖積層の下部、谷沿いあるいは段丘などに堆積して台地状となったものが多い。関東ローム層は、関東地方の堆積世の火山活動によって降下した火山灰を主とした火砕物の層である。
立川層、武蔵野層、下末吉層などはこれに属している。

階段の段板を受けるため、上端を段形に切り込み、斜めに架ける部材。

原位置試験の中で、抵抗体を地中に挿入し、貫入、回転、引抜きなどの抵抗から土層の性状を調査する手法の総称。
標準貫入試験の他に、動的コーン貫入試験、オランダ式二重管コーン貫入試験(ダッチコーン)、スウェーデン式サウンディング試験等がある。

スウェーデン式サウンディング試験
スウェーデン式サウンディング試験

圧縮力を受けて圧縮材が座屈を起こす最小の荷重。
材端の支持条件によって座屈長さが異なるので、その大小関係は次のようになる。
座長長さの大小関係:両端固定>一端ピン他端固定>両端ピン

隣接する住戸からの日常生活に伴い生ずる音を衛生上支障がないように低減するために界壁に必要とされる性能。

視覚障害者が指で触って読み取れるように、浮き出しにされた図や点字 を施した地図。

建築物の配置・形によって、一日中、日影になる部分のこと。最も日影に有利な夏至でも、終日日影ができることがあり、1年を通じて終日日影となる部分なので、これを特に「永久日影」という。

構造躯体・共用設備(スケルトン)と、住戸専有部分の内装・間仕切り・設備(インフィル)とに明確に分けて供給される集合住宅。

セメントが水と化学反応(水和反応)し、硬化する際に発する熱。大小関係:普通>中庸熱>低熱。

液体中に細かい固体粒子が濃厚に混合され、かつ安定の状態にあるもの。氷蓄熱の場合はシャーベット状の氷をいう。

つりあい条件式だけで反力や部材応力を求めることができる構造物。静定構造物には、片持梁、単純梁、静定ラーメン、3ヒンジラーメン、静定トラス等がある。

構造計算において基準とする構造体コンクリートが満足すべきコンクリートの圧縮強度。

気体から液体のような状態変化が生じた時に表れる熱。空気中の水蒸気がもつ熱などをいう。同じ温度の空気でも湿度の高い空気ほど多く潜熱を含む。

トラップの機能とともに、排水中に混入する有害物質などを阻止・収集して排水系統に障害が生ずるのを防ぐ機能があるもの。

暖房・給湯等の一定部分に太陽熱を利用する住宅。
集熱・蓄熱・熱移動のために機械的な設備(集熱器・ファン・ポンプ等)を使用する機械的手法によるアクティブソーラーハウスと、機械的な設備を用いずに、建物自体の工夫(床蓄熱・壁蓄熱等)により太陽熱を利用する建築的手法によるパッシブソーラーハウスがある。

基礎構造が構造的な被害を受けることにより、構造物を再使用するためには構造上の補修・補強などを必要とする限界の状態をいう。
地盤や基礎構造が原因で、上部構造が構造上の補修・修復などを必要とする状態も含める。

コアが執務空間の両側にある場合。
基準階面積が大きい場合に採用されることが多く、防災計画上2方向避難が確保しやすい。フロア貸しに適するが、階を分割して貸すと両端のコアをつなぐ廊下が必要となり、レンダブル比は低下する。中・高層向き。

基準階床面積
(=両端コア)

夏季においてその表面積1m2につき、
[第一種:0.12mg/h]
[第二種:0.02mg/hを超えて0.12mg/h以下]
[第三種:0.005mg/hを超えて0.02mg/h以下]
の量のホルムアルデヒドを発散させるものとして大臣が認める建築材料。
第一種は居室の内装仕上に用いてはならず、第二種及び第三種については使用面積の制限が設けられている。

フレッシュコンクリート(まだ硬化していないコンクリート)1m3に含まれる水量(骨材中の水量は含まない)のことを単位水量、1m3に含まれるセメント質量のことを単位セメント量という。
単位水量の最大値は185kg/m3
単位セメント量の最小値は270kg/m3とする。

硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスを吸収し、次第にアルカリ性を失って中性に近づく現象。
中性化の程度は、コンクリートの断面にフェノールフタレンのアルコール溶液を塗って調べることができる。

中性化

排水を浄化した再利用水のことで、工業など事業向けに利用され、飲料用としてはならない。
生活用水は上水道または井戸から供給され、前者を上水または市水、後者を井水という。
上水は、消毒・殺菌され加圧されて供給される。
井水は、水質管理上の問題や都市部においては地盤沈下の問題もあり、使用を禁止しているところが多い。その替わりに都市部の大規模ビルの冷却水や工業用水として中水も利用されている。

溶接部の検査方法の一種。建築の溶接仕口には、T継手・角継手が多く、板厚が大きいので、面状欠損の検出にすぐれ、迅速に検査結果が判明する超音波探傷検査が行われる。
溶接部分に探触子を当て、探触子から発信される超音波の反射波の状態をブラウン管上に描かせ、エコーの高さ・位置などにより溶接部の内部欠陥発見する方法。

超音波探傷検査

中廊下型の居住性を片廊下型とほぼ同じ程度に改善したもの。
一般に住棟の長軸を南北とし、中央に吹抜けを設け、東と西に住戸の主要な開口部を向けた片廊下型住棟を並列させ、渡り廊下でつないだ形式で、主に高層用に用いられる。
<長所>
・中廊下型よりも通風・換気の条件が良い。
・各住戸の独立性が比較的高い。
<短所>
・通路面積が大きくなりやすい。

ツインコリドール型
(=ツインコリダー型、二重廊下型、複廊下型)

接合しようとする母材の端部を、溶接しやすいように切り欠き(開先加工)、みぞ(グルーブ)をつくり、その中に溶着金属を完全に満たした溶接継目。

溶接

母材の厚さや継手形状に応じた、みぞの形状により、図のように多種のグルーブがある。

グループ

摩擦杭(主として杭の周面摩擦により支持する杭)の1つ。周面摩擦力を高めるためにつば(節)をつけた既製杭。

コンクリート杭

品質管理のサイクルのこと。
品質管理は、Plan(計画)⇒Do(実施)⇒Check(検査)⇒Action(処理)の順に実行されながら、次の新しい計画へとくり返して品質に対する意識を高める。これをデミングサークルという。

PDCAサークル

内部発熱が大きい事務室や大空間などで、設定温度よりもやや低温の空気を、床面付近から成層流として緩やかに吹出し、熱を伴って発生する汚染質をその浮力によって上昇させ、天井付近から排出する方法。 
安定した上下温度分布の形成(温度成層)により、居住域(床上1.8m以内の空間)と非居住域の空気が混合せず、効率的に換気が行われる。

置換空調方式
(=置換空調方式)

燃料の爆発力で錘を上げ、杭を打ち込む。打撃力・作業効率は高いが、振動や騒音が大きい。

ディーゼルパイルハンマー

火災時にヒューズが溶けて散水する防火設備。
消火設備ではないので注意すること。

防火設備

コンセントに溜まったほこりが水又は湿気を含むことにより、プラグの 二極間に微弱な電流が流れる現象。

防火戸、ドレンチャー等の火炎を遮る設備で、通常の火災による火熱が 加えられた場合に、加熱開始後1時間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものとして、大臣が認めた構造方法を用いるもの又は大臣の認定を受けた ものをいう。

壁などの内部で結露すること。
壁体内へ湿気が入り込むと、内部の露点以下に下がったところで結露する。

高温側に防湿層の無い場合

図は、結露の起こりやすい冬季を想定したもので、点線は露点の温度勾配、実線は気温または材料内の温度を表している。内部結露はグラスウールなどの繊維系断熱材の吸水による断熱性低下や建材が腐る原因となる。

反射性の壁体が向き合い、音がこの壁面間をくり返し往復反射して起こる現象で、特殊な音色で聞こえることがある。日光東照宮の鳴き竜もこの一例である。

フラッターエコーの生じやすい断面図

砂を入れた箱の一方のわくをはずすと、砂は崩れて斜面になる。この角φは、砂の内部摩擦角にほぼ等しい。同じ砂でも、乾いているときと、湿っているときでは内部摩擦角は異なる。内部摩擦角が大きいものほど、崩れにくく、支持力が大きい。

内部摩擦角

また、乾燥した砂をゆるい状態で盛り上げたときに、自然にできる斜面の角度(息角)は、ほぼそのときの内部摩擦角に等しい。

息角

計画の認定を受けた計画に係る特定建築物のこと。基準に適合させると図のように通常より床面積を大きくとる必要が生ずるため、延べ面積の1/10を限度として容積率算定に際して延べ面積に不算入とすることができる。

認定特定建築図面

空調機で冷風と温風を別々に作り、2本のダクトで各ゾーンまたは各室まで送り、吹出口のところで混合ボックス(ミキシングボックス)を用いて適当な温度にしてから、吹き出させるもの。各室ごとの温度制御は簡単にできるが、2本のダクトの設置スペースが大きくなり、また、冷風と温風を並行して作り出さなくてはならないため、冷温風の混合によるエネルギー消費量が増え不利になりやすく、エネルギー消費係数(CEC/AC)の値は単一ダクト方式に比べて大きい。

二重ダクト方式

大きな地震に対する安全性を確かめる構造計算であり、極めてまれに起こる地震時に建築物が倒壊や崩壊をしないことを検証する。
具体的には、変形量のチェック(層間変形角の計算)、バランスのチェック(偏心率・剛性率の計算)、変形能力のチェック(保有水平耐力の計算)をそれぞれのルートに沿って行う。

ぬれた皮膚の面積と体表面積との比。ぬれ面積率とも呼ばれ、人体の発汗状態を表す。人体のぬれ率と平均皮膚温に基づいて算出される「新有効温度(ET*)」は、快適範囲に限らず、暑熱環境、寒冷環境の評価にも適用できる。
ぬれ率と皮膚温を求めるのは容易ではないため、人体をコアとシェルに分割し、体温調節作用をモデル化して算出されることが多い。これを二層モデル(2 Node Model)という。

柱と柱の間に水平に取り付けた部材。部位によって、地貫・胴貫・天井貫・内法貫と呼び方が異なる。地貫は、1階の柱の最下部に渡してある貫。また、内法貫は、鴨居の上部にある貫。

地貫・胴貫・天井貫

内法貫

張付け材料を下地面に塗布してから、タイルを張り付け終わるまでの時間。
改良圧着張り工法では、塗り置き時間は、夏季で30分、冬季で40分以内とする。

太陽の輻射熱により、熱を受ける部分と受けない部分(はめ込み溝内)の膨張差で生じるストレスのためにガラスが破損する現象。日射吸収率が高い 板ガラスほど熱割れを生じやすい。熱線吸収板ガラス、高遮へい性能熱線反射ガラス等は日射吸収率が高い。

熱の伝わり方には熱伝導、熱対流、熱放射の3つがあり、これらが合わさって熱が伝わる。熱は常に高温側から低温側に伝わる。

熱伝導:物体の中を熱が移動する。
熱対流:気体や液体内で高温部が上昇することで熱が移動する。
熱放射:高温物体から熱が電磁波で空間を飛び熱が移動する。

熱伝導、熱対流、熱放射

鉄骨柱が下部構造から立ち上げられた鉄筋コンクリート柱に包み込まれるもの。 根巻き柱脚では、圧縮軸方向力は根巻き部分の鋼柱およびベースプレート、引張軸方向力は根巻き部の鋼柱およびアンカーボルトを介して基礎に伝達されるように設計し、曲げモーメントとせん断力は根巻き鉄筋コンクリート部分で伝達されるように設計する。

露出型、根巻型、埋込型

スカラップ(溶接線が交差するのをさけるために、部材に設けた扇状の切欠き)を設けない形状。

スカラップ

スカラップを設けない形状(ノンスカラップ)の加工

切妻屋根のけらば部分において、屋根の勾配に沿って軒先から棟まで傾斜している部材。

登り淀

掘削側面を法面(傾斜面)として行う掘削工法。敷地周囲に十分な余裕が必要で、のり面が湧水などで崩れるおそれのない場合は、支保工などの障害がないので施工能率がよい。

(参考)地下水の湧水のある場合には、ウエルポイント工法などにより、地下水面を法面下まで低下させる。

法付けオープンカット工法

あらかじめ、地盤を掘削し、削孔された孔内に鉄筋かごをそう入し、コンクリートを打設することによって、現場で造成する杭地業をいう。

場所打ちコンクリート杭の施工順序

くぎ接合部において、平板のある部分の面積に対して集中的に荷重が作用するとき、その荷重の外周に沿って板内に生ずるせん断力、または材を貫通する破壊形態のことをいう。

手術室や実験動物施設などにおいて微生物や細菌の量を制御するクリーンルーム。周囲よりも正圧に保ち、粉じんが流入しないようにする。

(参考:負圧とするクリーンルーム)
病院の感染症室、細菌検査室などのバイオハザード用バイオクリーンルームは、細菌等が外部へ漏出して生じる災害や障害(バイオハザード)を避けるため、周囲よりも負圧に保つことにより、周囲へ流出しないようにする。

クリーンルーム

ラチス梁、トラス梁、帯板梁のように、ウェブが鋼板で満たされていないもの。反対に形鋼、プレート梁などのことを充腹梁という。

ラチス梁、トラス梁、帯板梁、H形鋼、プレート梁

本足場を組むほどではない軽作業や、敷地に余裕がない場合などに用いられる。

一側足場

直接地上へ通ずる出入口のある階をいう。したがって、敷地に高低差がある傾斜地等では、避難階が複数となることがある。

1階が避難階とは限らない

国や地方公共団体の事業として行う公共施設等の設計・建設・維持管理・運営に民間の資金と経営能力・技術能力を活用し、民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図る方式。
1992年にイギリスで導入され、わが国では1999年にPFI推進法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)が制定され、具体的な取り組みが始まった。

鉄筋コンクリートでつくられた部材に、あらかじめ応力を与えておく(プレストレス)構造の総称。通常は、梁等の水平部材のみがプレストレストコンクリート造でその他部材は鉄筋コンクリート造である例が多い。

コンクリートにプレストレスを与える方式には、プレテンション方式とポストテンション方式の2通りがある。

プレテンション方式とポストテンション方式

すき間に充てんする薄鋼板。部材接合面に、はだすき(板材同士が密着していない状態。隙間)が生じた場合、はだすき量(下図e)1mm以下であれば処理不要であるが、1mmを超える場合は、フィラーを入れる。

はだすき、フィラー

単一ダクトの室内吹出口付近に変風量(VAV)ユニットを取り付け、室内負荷の変動に応じて、各室の送風量を変化させる方式。 風量調整により各室の温度を調整するので、送風そのものの温湿度調整は中央空調機で行う。

特徴

  • 定風量方式に比べて、搬送エネルギー消費量を低減することができる。
  • 主に事務所ビルに用いられる。
  • 低負荷時には、空気清浄度を維持するために、必要外気量を確保する必要がある。

直径30cmの円形の載荷板を用いて地盤に載荷し、荷重と沈下量の関係から地耐力を求める。載荷面より載荷幅の1.5~2倍の深さまでの地盤を調べる。

  • ①実荷重は、計画最大荷重の1.2倍以上であること。
  • ②実荷重の受台は、載荷板の中心から1.5m以上離れた位置に設置すること。
  • ③基準点は、載荷板の外側端から1.0m以上離れたところに設置する。
  • ④試験地盤面は、載荷板の中心から1.0m以上の範囲を水平に整地する。

アンカーによる方式、実荷重による方式

屋根面に設けたモニター(採光や換気の目的で普通の屋根より一段高く設けた小屋根)やベンチレーター(換気筒)などの排気装置を風が通り抜けると、下部の空気を上方に吸引して自然換気が大きく促進される。この現象のことをベンチュリー効果と呼ぶ。
体育館や工場などの大空間の屋根にモニター・ベンチレーターを連続的に取り付けることによって、自然換気による大量の換気量が得られる。

ベンチュリー効果

間仕切壁、天井面から50cm以上下方に突出した垂れ壁等、煙の流動を妨げるもので不燃材料で造り、又は覆われたもの。

防煙壁による区画

2列の支柱(建地)に水平材(布)を渡し、これを根太(腕木)でつないで、その上に足場板を敷いて作業床とする足場。

本足場

ある温度の空気が、最大限含むことのできる水蒸気の量を飽和水蒸気量といい、このときの空気を飽和空気という。飽和空気の温度を下げると、空気中の水蒸気は凝縮して露となる。
このような水蒸気を含んだ空気の飽和温度を露点という。なお、露点は絶対湿度によって決まる。

空気線図(略図)

25mm角(通常50mm角)を超えるユニットタイルに用いる工法で、専用のマスク板をタイル裏面にかぶせ、この上から張付けモルタルを塗り付け、マスクを取り外したのち、目地部分にモルタルが盛り上がるまで、たたき押さえて張付ける。
コーナー部や開口部まわりの役物タイルを張り、水糸を引きとおし、上から下へ張り進める。

マスク張り

パッケージ方式よりも小出力の室内ユニットを数多く配置してエリアや室ごとの負荷変動に細かく対応するもの。室内ユニット1台につき屋外ユニット1台では 設置スペース上、非効率なので複数の室内ユニットにつき1台の屋外ユニットでまかなえるようにした方式。
空気熱源の場合は、一般に、屋外ユニットと室内ユニットを冷媒管で接続したヒートポンプユニットにより、冷風・温風を吹き出し、室内ユニットは天井に 取付けられることが多い。中規模までのビルに多く採用されている方式である。

マルチパッケージ方式は、平たく言えば、ルームエアコンの業務版である。ボイラーや冷凍機などの中央式熱源機器を設けずに、屋外ユニットと室内ユニットだけで、冷暖房を行う。

マルチパッケージ方式

マグニチュードとは地震の規模を示す単位で、地震の強さは、地震動の加速度によって決まる。同じ規模の地震であっても、場所によって地震動の加速度は異なり、建物に入力される地震の強さとマグニチュードとは直接関係ない。

マグニチュード(M)の規模は、震源から送り出されるエネルギー全体を量的に表すもので、Mの値が1だけ大きくなるとエネルギーで約30倍大きくなる。

外部に面する建具は、雨掛りを想定しており、複層ガラス、合わせガラス、網(線)入りガラスの小口部分は、錆・接着性能の低下等により、長期に 水と接触することを避けなければならない。したがって、速やかに雨水を排出するため、建具の下枠に直径6mm以上の水抜き穴を、2箇所以上設ける必要がある。

算定しようとする階の床面から1.35mの位置より上部にある部分の面積。

見付面積

水を霧状の微粒子にし、均一に散布して燃焼物を覆い、消火しにくい特殊な対象物に効果を発揮する。水の微粒子は、高熱により水蒸気となるため、冷却効果と同時に、空気を遮断し窒息効果を発揮する。また、店舗の吹抜け部や飛行機の格納庫などの天井の高い空間では、噴霧された霧状の水の 微粒子が降下するうちに水滴になり、水の微粒子の蒸発による本来の消火作用が望めないため、適さない。

  • A火災(一般可燃物)、B火災(油類)、C火災(電気)の初期消火に適する。
  • 水は霧状に散布され瞬時に蒸発するので、電気の絶縁性もあり、変電室や駐車場に用いられる。また、冷却と窒息効果によるため、油火災にも有効である。

伊勢神宮に代表される明神造りの特徴の一つ。妻側中央の外側に独立して建ち、棟木を支える柱。

神明造り(伊勢神宮内宮正殿)

一般の放電ランプが放電管内に電子を放出する電極をもつのに対し、電極なしで放電するランプ。電極の消耗がないため長寿命である。その他、チラツキがない、演色性がよい、瞬時点灯が可能という特徴をもつ。
ランプ交換が困難な場所に使用されており、トンネル照明への利用も期待されている。

溶接を用いず、リングや接続プレートにより、杭を接合する継手で、気象条件や溶接工の技術に関係なく施工が可能であるため、品質が安定し、比較的、作業時間 が短いなどの特徴がある。
無溶接継手の検査は、各施工法の管理基準による。

杭の無溶接継手の例

軒桁の上部と垂木の間にできるすき間をふさぐ板。

面戸板

1つの住戸が2層以上になっている共同住宅のこと。メゾネット型共同住宅においては、歩行距離を40m以下とすれば、直通階段がない階について、令120条1項は適用しない。

メゾネット型共同住宅の例

物が良く見えることを明視という。明視の条件は次の4項目であるといわれている。

  • 1.大きさ:物は大きい程見やすい。
  • 2.明るさ:対象物の輝度(対象面の明るさ)が適当であるのが、目も疲れず、よく見える。
  • 3.対比:輝度比(対象物と周囲の輝度の差の比率)のことであり、これが適当であると見やすい。
  • 4.時間(動き):対象物を見る時間のことで、明視に必要な時間は暗い程長い。 対象物が動いているときや、見る人間の方が動いている場合には、それが遅い程見やすい。

木材の含水率は、乾燥収縮による変形、強度に大きく影響するため、使用する木材の含水率は極めて重要となる。木材は水分による膨張の方が、熱による膨張よりも大きい。

一般に、木材を乾燥すると、まず自由水が失われ、その後結合水が失われて、全(絶)乾状態(含水率0%)に達する。この経過の中で自由水が失われ、結合水が細胞内で飽和状態にある含水状態を繊維飽和点といい、含水率は約30%である。

空気中で乾燥すると、空気中の湿度と平衡状態になるまで乾燥する。このときの含水状態を気乾状態といい、このときの含水率(気乾含水率)は約15%である。

含水率

木材腐朽菌の繁殖条件は、酸素・温度(5~45℃)・水分(湿度85%以上で木材含水率25%以上が必要)・栄養の4条件である。このどれか一つの条件を欠けば腐朽菌は繁殖しない。したがって、乾燥した木材は腐朽しにくく、また、水中に没している木材は酸素が不足するため腐朽しにくい。表面を保護していない木材の表面は、紫外線、風雨等の影響を受けて、時間とともに劣化する。

防腐方法の考え方は以下のようになる。

  • 構造法によって、木材と水分を分離して防腐する。
  • 木材防腐剤で、栄養分を毒性化して防腐する。

ACQ(銅・アルキルアンモニウム化合物)は、通常の腐朽・蟻害のおそれのある条件下で、高度の耐久性が期待できる。

車いす使用者、歩行困難者などを対象に、「アクセスが可能」・「通路幅の確保」・「段差の解消」の基本条件を満たした住宅。
モビリティー(mobility)とは、車いすが「自由に動ける」という意味。

[関連用語:アジャスタブルハウス]
車いすを常用する身障者でも、個々の障害の度合いが異なるので、その特性の違いに対応する目的で、可変間仕切や上下可動の衛生設備等を備え可動性・可変性を持たせた住宅。

合成スラブ用デッキプレートで、頭付きスタッドを使わない場合に使われる接合方法。アークスポットに類似しているが、大電流による溶接アークによってデッキプレートに孔をあけて大きな栓溶接をするところが特徴。

焼抜き栓溶接

地表面から熱が失われる現象のこと。地表面から大気圏外に向けて行われる放射を地表面放射(地球放射)という。大気(水蒸気、エアロゾル、CO2など)は日射と地表面放射の一部を吸収し、大気圏外と地表面に向けて再放射を行い、大気圏外へ向かうものを上向き大気放射、地表面に向かうものを下向き大気放射と呼ぶ。 夜間放射量は、地表面放射量と下向き大気放射量との差をいう。一般に快晴時には大きく、曇天時には小さい。雲量が多いほど、また、雲高が低いほど、地表面放射が大気中の雲に吸収され、下向き大気放射によって地表面に戻されるため、夜間放射量は小さくなる。

夜間放射(実行放射)

柱や壁の中心線・通り心・基準の高さなどを工事現場に表示するための仮設物。監理者が遣方の検査を行う場合、墨出しの順序を変えるなど、請負者が行った方法と できるだけ異なった方法でチェックする。

遣方

上下の界床の床衝撃音(食器類の落下や子供のとびはね)に対する遮音性能を表すための値。床衝撃音レベルに関する遮音等級(L-30~80)の数値は、床衝撃音発生 装置で上階床を加振させたときに、下階で測定される音圧レベルの数値で表す。したがって、この数値が小さいほど、下階の音が小さく、床衝撃音の遮音性能が高い。

床衝撃音レベルの遮音等級

異種の床仕上げの見切りとして取り付けるもの。材質はステンレス程度、厚さ5~6mm、高さ12mmを標準とし、足金物は間隔500mm程度に取り付ける。取付けは、アンカーをモルタルで取り付ける。

床目地棒の取付け例

断面の最小二次率半径に対する座屈長さの比。木造の構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は150以下とする。また、鉄骨造の構造耐力上主要な部分である圧縮材の有効細長比は、柱で200以下、柱以外で250以下とする。有効細長比が大きいと、部材が途中で座屈する恐れがある。

有効細長比が大きいと、部材が途中で座屈してしまうんだ

トラスで屋根荷重を支える構造。各部材には軸方向力が生じ(合掌には曲げも生じる)、比較的大きな空間、すなわち、大きなはり間(スパン)のとき有利である。

  • 鼻母屋は、母屋のうち最も軒寄りにある母屋。洋小屋では陸梁を介して軒桁(敷桁)の上に乗る。
  • 棟木は、母屋と共に垂木を受け、小屋組を桁行方向につないで固める機能をもつ。
  • 転び止めは、合掌の上に母屋を取り付ける際に、母屋が移動・回転しないように留めておく部材。
  • 振れ止めは、材幅に比べてせいの高い曲げ材を用いる場合、曲げ材の中間に取り付けて振れを防止する横架材の総称。

小屋組

温熱感覚(体感温度)を表す指標のひとつ。温熱4要素(気温・湿度・気流・放射)に着衣量と代謝をあわせた6要素を変数として算出し、その数値で大多数の人が感ずる温冷感を予測する。(+3暑い、+2暖かい、+1やや暖かい、0どちらでもない、-1やや涼しい、-2涼しい、-3寒い)熱的中立に近い状態における温熱指標であり、極端な暑熱環境や、寒冷環境の評価には適さない。

戸の上がまちを回転軸とし、開閉すると回転軸が上下するもので、オペレーター(高窓の開閉装置)やフック棒による操作が可能なため高所にも使用される。

  • 上下に開口が生じるので換気及び通風に有効である。また上下が回転軸とアームによって固定されているので、風によるあおりの影響を受けにくいが、大きく開けたり、反転させたりすることはできない。
  • 特徴は外開き窓に類似するが、外開き窓より開閉しやすく、開放の位置を任意に止めることができる。通風、換気用の横長の小窓に適し、気密性、水密性は比較的よい。

横(軸)滑り出し窓

什器のレイアウトの1つ。植栽や立ち上がると周囲が見渡せる程度の低い間仕切り(パーテーション)を使い、島がいくつもあるように机・イスを配置するもので、開放的であり、レイアウト変更も比較的簡単にできる。
他に、対向式、平行式(同向配列)、スタッグ式による手法などがある。

並行式(同向配列)、ランドスケープ式

窓面の中段にライトシェルフ(shelf:棚)を設けると、窓面の下部では室内への日射の侵入を抑制し、窓面の上部では天井に向けて反射させた自然光を取り込むことができるため省エネルギーに有効である。また、窓面の上部に拡散ガラスを用いると、窓面周囲の輝度が高くなるため窓面のグレアが緩和され、柔らかな拡散光が室奥まで達するようになる。窓面付近の過剰な照度上昇を抑制し、窓奥の照度を上昇させることになり、均斉度が改善される。
ライトシェルフ上部の窓面積を確保するためには、逆梁(スラブが下端についている梁)とし、天井を窓面に向かって高くするのが有効である。

ライトシェルフ

集成材の各層を構成するひき板をいう。1本の集成材を構成するラミナは原則として同一樹種とする。
構造用集成材は、所要の耐力を目的としてひき板(ラミナ)をその繊維方向をほぼ平行にして積層接着した一般材であって、主として構造物の耐力部材として用いられるものをいう。

ラミナ

いわゆる介護用のリフトのことをさす。車いすからベッド、便器、浴槽などへ自力では移動できない高齢者、身障者の移動を介助するための機器。用途に応じて様々な種類がある。

リフター、シャワーキャリー、スライディングボード

復水工法ともいい、リチャージウェルを用いて地盤中に水を強制的に注入し、ディープウェル(深井戸)によって低下した根切周辺の地下水位を回復させて地盤沈下を防ぐ工法。周辺の井戸枯れや地盤沈下防止等を目的に採用される。

リチャージ工法の概要

ポンプに近い機器を上流とし、順に遠い機器へと還り管を接続してから、元に戻ってくる方式。機器ごとに往き・還り管の全長を等しくし、配管抵抗が等しくなるようにして、各機器への流量のバランスを取りやすくする方式。ただし、配管延長が長くなり、配管スペースや設備費が増大することが短所となる。

ダイレクトリターン方式、リバースリターン方式
=逆還水方式。

鉄骨鉄筋コンクリートの耐力を鉄筋コンクリートの強度と鉄骨の強度の和として表すことができるという考え方。

  • 梁の曲げモーメントに対する算定(鉄骨鉄筋コンクリート構造):梁の曲げ耐力は鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分の耐力の和とする。(累加強度式を採用する。)
  • 梁のせん断力に対する算定(鉄骨鉄筋コンクリート構造):梁のせん断力に対する設計は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分の許容せん断力が、それぞれの設計用せん断力を下回らないものとして行う。したがって、梁の許容せん断力は鉄骨部分の許容せん断力と鉄筋コンクリート部分の許容せん断力の和として算定しない。
    (累加強度式は採用しない。)

光源の発生原理は、温度放射とルミネセンスに大別される。
温度放射とは、高温物体の熱放射による発光をいい、白熱電球、ハロゲン電球の発光は温度放射による。
ルミネセンスとは、熱放射以外の原因による発光をいい、分子、原子が高エネルギー状態になったとき、そのエネルギーが光の形で放射される。蛍光ランプ、高圧放電ランプなどの発光はルミネセンスによる。

排水横枝管に接続された複数の衛生器具のトラップの封水を保護する目的でループ通気管を設置した方式であり、一般的に、採用されている。最上流の器具排水管が排水横枝管に接続された直後の位置から、共通の通気管を立ち上げ、通気立て管に接続する。
この方式は、自己サイホン作用防止に弱く、その対策として自己サイホン作用を起しやすい洗面器などの器具には、各個通気管を設ける場合もある。

ループ通気方式

安定液工法によって側壁の崩壊を防ぎながら溝状の孔を掘り、鉄筋かごを挿入し、コンクリートを打設することによって、地中で壁体を構築する工法。
連続地中壁工法によって構築された地下外壁は、施工中に山留め壁として利用され、ついで本体構造物の地下外壁として使用されるため、この両期間中に受ける土圧と水圧に対して限界状態に至らないように設計しておく必要がある。

コンクリート打込み後、ブリーディング(コンクリート中の水が分離して、浮き上がってくる現象)に伴って、その表面に出る微細な物質をいう。
打継ぎでは、打継部の形状は、打継ぎ面が鉄筋に直角となり、また、レイタンスおよび脆弱なコンクリートを取り除き、新たに打ち込むコンクリートと一体となるように処置する。

スラブの垂直打継ぎ、壁の水平打継ぎ

レジオネラ属菌は、人体に感染すると肺炎に似た症状を引き起こし、重症の場合は死に至る。繁殖最適気温は35~36℃であり、循環式の給湯配管や冷却水配管内で繁殖しやすい。

レジオネラ属菌の繁殖防止

  • 給湯設備:給湯の使用ピーク時においても、給湯温度が55℃以下にならないようにする。
  • 冷却塔:通風冷却時に水滴とともに飛散し、外気取入れ口から空調ダクトを経由して体内に侵入するのを防ぐため、一般に、冷却塔と外気取入れガラリとは10m以上の離隔距離を保つようにする。

岩綿ともいい、安山岩や玄武岩などの岩石を溶かして高圧空気を吹き付け、急冷して繊維状としたもの。軽量で断熱性や吸音性に優れており、高温にも耐えるが、吸湿しやすく、吸湿すると断熱効果が低下する。遮音効果はないため、遮音材には不適。

接地型住宅の各住戸へのアクセス路の計画のひとつ。道路側からアクセスし、住戸の主要な開口部の向く専用庭の側にコモンスペース(コモングリーン)と呼ばれる共用庭を設ける形式。他に、コモンスペースから各戸にアクセス(アプローチ)するコモンアクセス形式がある。
コモンアクセス形式は、路地アクセス形式に比べて、開放的なアクセス空間と活気ある共用庭をつくることができ、近隣交流の機会を増大させる効果をもたらす。また、路地アクセス型では、コモンスペースはプライバシーを確保するための緩衝スペースとして機能する。

コモンアクセス、路地アクセス

作業床、枠組構造部、脚輪、はしごなどの昇降設備、および手すりなどの防護設備により構成されている移動式足場。
比較的階高が高く、脚立足場などが使用できない場合で、かつ棚足場などを設けるほどでもない軽作業用の足場として使用される。

移動式足場

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