濱崎先生が強力サポート!「濱崎塾」建築士試験のカリスマ講師「濱崎先生」の
無料WEBサイトサービスです。

週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)

今週のアドバイス(2019.03.25)

空気調和設備におけるアドバイス!

計画の分野の1つに設備があるけど、その中で代表的な空気調和設備である定風量(CAV)単一ダクト方式と変風量(VAV)単一ダクト方式についてアドバイスするよ。
この2つの空気調和設備は出題率が高く、よく比較して出題されるよ。短所・長所を整理しておくことが重要だ!

定風量(CAV)単一ダクト方式

工場や劇場、中小規模の建築物に使われる方式で、最大の特徴は、文字通り風量が一定ということなんだ。つまり吹き出し風量が一定で変えることができず、常に吹き続けているということだ。では、室温をどのように変えていくかというと、送風温度を変化させて対応しているよ。

  • メリット
    ⇒常に風を出しているので、定常的に換気ができている。
  • デメリット
    ⇒ある温度の風量が一定に吹き続けているので、部屋ごとの個別制御ができない。

変風量(VAV)単一ダクト方式

事務所ビルなどで使われる方式で、最大の特徴は、末端に変風量ユニット(ダンパー等)を設けて、部屋ごとに風量を変化させるということだ。室温をどのように変えていくかというと、冷暖房負荷に合わせて送風温度を一定とし、風量を変化させて対応しているよ。

  • メリット
    ⇒部屋ごとの個別制御ができる。
    ⇒搬送エネルギー消費量を低減できる
    ⇒空調機やダクトサイズを小さくできる。
  • デメリット
    ⇒快適な温度(室温が設定温度に近い場合)となった場合、吹き出し風量がいらなくなり、換気ができなくなってしまう。

以上、これらのことは比較され多く出題されているよ。下記の一覧表を必ず暗記して、受験対策してくれ!

単一ダクト方式 定風量(CAV) 変風量(VAV)
吹出風量 一定 変化
送風温度 変化 一定
個別温度制御 できない できる
室内気流分布 一様 不安定
空気清浄度 一様 低下
電力消費量
(搬送エネルギー)
多い 少ない
空調機・ダクトサイズ 大きい 小さい

> アドバイスのバックナンバー

お気軽にご相談ください

日建学院コールセンター

フリーコール0120-243-229

受付時間 10:00~17:00
(土日・祝日・年末年始を除く)

ページトップに戻る