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今週のアドバイス(2019.06.03)
ガス圧接部の補正方法の覚え方
施工の科目において出題数も多く特に重要とされている「鉄筋コンクリート工事」。大きく分けると、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事の3つの工事があるけれど、今回は「鉄筋工事」の「ガス圧接部の補正方法」についてアドバイスをしていくよ。
鉄筋の継手には、重ね継手やガス圧接継手、特殊継手などがある。その中でも、「ガス圧接継手」は、加熱をしながら圧力を加えて鉄筋を接合する方法だ。
圧接後は、圧接部の外観検査や超音波探傷試験などを行って、不良がないかを確認することになる。もしここで不良が見つかったら、補正(正しい状態に直すこと)が必要になるよね。この補正方法が、「切り取って再圧接」なのか「再加熱」なのか…これが実は本試験でもよく出題されているんだ!
この問題には実は押さえておくべきキーワードがある。実際の過去問を確認してみよう。
(H24・08)外観検査において、鉄筋のガス圧接部の鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えていたので、ガス圧接部を切り取って再圧接した。…○
(H19・07)圧接部について外観試験を行ったところ、圧接部のずれが規定値を超えていたので、圧部を切り取って再圧接した。…○
(H28・10)ガス圧接継手において、外観検査の結果、明らかな折れ曲がりが生じたことによって不合格となった圧接部を、再加熱して修正した。…○
(H21・07)ガス圧接継手の圧接部において、ふくらみの直径が規定値に満たなかったので、再加熱し、圧力を加えて所定のふくらみとした。…○
わかったかな?
- ●「偏心量」「ずれ」「超えて」等
→「切り取って再圧接」 - ●「ふくらみ」「折れ曲がり」「満たない」等
→「再加熱」
が正しい補正方法になるんだ!このキーワードをおさえるだけでもかなり覚えやすくなるはずだぞ!