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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)

今週のアドバイス(2019.07.29)

符号の意味を理解しよう!

構造力学の初期の段階で最も多いのが、符号についての質問なんだ!

そもそも符号ってなぜ使うのだろう?
構造力学などで学習する「力」は、目には見えないものだよね。その見えないものを記号化して学習するのが構造力学なんだよ。その「力」には本来、マイナスの力やプラスの力は存在しない。ではなぜ構造力学では、プラス・マイナスの符号を使うのかというと、計算する上で「力の方向と向き」を表すために使っているんだ。
下図は「プラス」・「マイナス」による力の方向と向きの約束事だ。覚えておこう!

力の符号

モーメントの符号

ここで、1点注意事項がある。
上記のプラス・マイナスと全く意味が異なるのが、「計算結果のプラス・マイナス」の符号だ。
実は質問が多いのがこちらの符号なんだ。
構造力学の学習を進めていくと、「反力の仮定」という作業が必要になってくる。
その時、反力を「右向き・左向き」「上向き・下向き」と仮定するわけだけど、その仮定した向きが「正しい向きなのか」「反対向きなのか」を判定してくれるのが、「計算結果のプラス・マイナス」の符号なんだ。

例えば、反力を上向きに仮定(下図VA)して、計算結果がマイナスとなった場合、仮定した上向きとは逆の下向きとなる。

反力を仮定

文章では分かりにくいかもしれないけど、実際に問題を解いていく内に理解できるようになると思う。反力計算をする時は、このアドバイスを思い出してくれ!

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