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今週のアドバイス(2019.09.09)
設計製図試験に向けて!
今回は、設計製図試験に向けて最後のアドバイスをするぞ!
ではまず、「作図力」に関してアドバイスしよう。
作図力に特効薬はない。日々の積み重ねが力となるので、これさえおさえておけば飛躍的に向上できる!といったものではないんだ。ただし、1つだけ覚えてほしいことがある。それは、本試験では、各種図面を満遍なく、つまり同時進行で描くようにするということだ。一通り全ての図面を描いて未完成を避けることがまず第一。それから、作図力に応じて密度を上げていくといった描き方をしてほしい。また、作図に時間を掛け過ぎず、見直し時間を必ず取っておくことも必要だ。見直しを欠かさないことで、つまらないミスを防げるぞ。
続いて、「計画力」に関してのアドバイス。
君たちは数多くの課題をこなしてきたと思うけど、計画力はやはり「イメージ」することが大切だぞ。
「自分の計画した建築物を、自分自身が利用してみる」
そんなイメージをしてみてくれ。特に以下の項目は必須だ。
- ●建物配置は、できるだけ南側をあけること。
- ●居室(居間・夫婦寝室・子ども室など)は、南側配置。
- ●居室は整形で計画すること。
この通りに計画すれば、住みやすい建築物となるのはイメージできると思う。これらは簡単なアドバイスに見えるけど、いずれも逸脱すると大減点以上となる。注意しよう。
また、近年では、狭小敷地の本試験問題が多くなっている傾向がある。こういった問題は、特に道路からのアプローチ計画が難しい。人・自動車・自転車・スロープなど、どこか無理をしなければ収まらない場合もあるぞ。
例えば、「駐車スペースが入らない」なんて時は、パニックにならず、そのまま計画を進めること。ちょっとくらい寸法が足りなくても「小型自動車の駐車スペースが確保できていればよい」と心の中で決めつけ、一番大切な建築物の計画を修正することなく進めることが重要だ。それくらい大胆な気持ちを持っておかなければ本番で力を発揮できないからね。
設計製図試験を直前にひかえて、誰もが「1年に1回の試験を失敗したくない」、「冷静にできるだろうか」などと考えていると思うけど、ここまで来たからには自分のやってきたことに自信を持って本番に臨んでほしい。
あと少しだ。自分の力を信じて乗り切ろう!