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今週のアドバイス(2019.09.24)
設計製図試験の減点ポイントについて!
2級建築士設計製図試験の減点ポイントについて考察してみよう!
まず、今年度の設計製図試験の難易度については、難しかったという受験生が例年より多く見受けられた。何が難しかったかというと…、
- ・屋外施設と既存樹木による外構計画と建物の配置計画とのバランス。
- ・多くの要求室について、動線を確保しながらまとめなければならない屋内計画。
ということで、時間内にプランをまとめるためには、どこかを無理しなければならなかったことが伺える。その「無理をする箇所」が、大きな減点に該当するのか、小さな減点で済むのかで合否が左右されることになるだろう。
減点の大小は相対評価なので、減点箇所の数によって異なってくると思われるが、今年度は難易度が高いことを考慮して、あくまでも個人的な見解とはなるが、大きな減点と小さな減点について示したいと思う。
比較的大きな減点と思われる箇所は、次の違反だ。
- ・建築物(軒等を除く)・駐車スペース・駐輪スペースの既存樹木への抵触
- ・設計事務所と住宅部分の分離
- ・屋内の1階部分での行き来
- ・屋外テラスと居間(A)の隣接条件
これらについては、足切条件(失格)の覚悟が必要かもしれない。
次に上記に準ずる減点箇所は、次の違反だ。
- ・建築物の軒・庇・バルコニー等の既存樹木への接触
- ・バルコニーの欠落(平面図)
- ・バリアフリー関係(屋外スロープの欠落・応接室、多機能便所のレベル・階段の寸法等)
- ・乾式工法
- ・その他、計画の要点で記載事項(家事しやすい計画・事務所部分の計画・外構計画)について、図面とずれがある場合、減点が大きい可能性がある。
クライアント(課題)の要求を満たしていない場合、減点は大きいとみるべきだろう。特に竣工後、修正するのに建て替えなどの大工事を要するものは大減点だ。その他の減点の範囲については、竣工後の修正工事の規模によって、変わってくるなんてのも目安(あくまでも個人的な見解)だな。