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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週のアドバイス(2020.10.12)
1級建築士の設計製図試験について!
昨日、1級建築士設計製図試験が行われた。
今回は、この1級建築士試験はどのような試験だったのか考察してみるぞ!
今年度の1級建築士設計製図課題は、「高齢者介護施設」だ。
2級建築士の設計製図試験の規模が180m2~240m2程度に対して、1級建築士の設計製図になると、その約10倍の「2,400m2~3,000m2」となる。それだけに内部の細かなプランニングもかなり練る必要があるんだ。
やはり業界最高峰の資格だけあって難しい試験だったと思う。
様々な要求室の計画が必要であったけど、その中で最も注意しなければならない「設計条件=クライアントの要望」を、特筆して下記に紹介しよう。
- ・基礎構造については、地盤条件や経済性を踏まえ適切に計画する。
⇒べた基礎や独立基礎が考えられるけど、どちらを採用すればいいのか? - ・各種設備については、環境負荷低減に配慮して計画する。
⇒空調設備等について、適切な種類を選択するということか? - ・インフルエンザやノロウイルスへの対策を考慮して計画する。
⇒どう理解すれば良いか?例えば、直接手を触れない人感センサーの照明を使用するか? - ・延焼の恐れのある部分の記入、所定の防火設備の適切な計画
⇒1階なら境界線から3m以下、2階以上なら5m以下、防火設備・特定防火設備の表現 - ・計画した建築物の構造計算のルート及びその留意事項を記入する。
⇒鉄筋コンクリート構造純ラーメン構造とするならルート3の採用か?
まだまだあるけれど、1級建築士の試験となると学科試験の知識をもちろんのこと、時事的、常識的なことも問われる試験となる。「知らない・わからない」は通用しないぞ。
以上のようなことを考慮しながら、時間内にプランをまとめ、作図し、さらに記述しなければならない。
最終的にみんなには1級建築士を目指してもらいたい!
乗り越える壁は大きなものになるけど、それだけに合格した時の喜びは格別なものだ。一緒に喜びあえる日を楽しみにしている。