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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週のアドバイス(2020.11.02)
法改正の流れ!
前回、2020年の法改正があるとアドバイスしたね。今回は、その内容や法改正に至る背景を説明しようと思う。
まず、日本国内で空き家が増加していることが問題となっていることは知っているかな?空き家の総数は、ここ20年で1.8倍になっているんだ。
この空き家を活用するために、用途変更等でリノベーションを図っていこうというのが、近年の法改正の1つの目的になっている。
では、どんな用途の建築物が必要とされているのか?
現在の日本の問題点というと…。
「待機児童問題」・「高齢化社会」・「外国人誘致のための宿泊施設の整備」など、様々あるよね。
これらの問題から、必要とされる建築物を建築基準法上の用途で考えると、「児童福祉施設等」や「ホテル・旅館・寄宿舎」などに当たり、いずれも「特殊建築物」となるんだ。
「特殊建築物」というのは、不特定多数の人が利用する建築物、大災害が起きうる建築物ということで、防火規定・避難規定など多くの法令が適用される。簡単には用途変更ができない建築物なんだ。ということで、リノベーションが進まない原因となっている。
さあ、法改正の流れが見えてきたね。そう「緩和」だ。
リノベーションが容易に図れるように、小規模建築物である特殊建築物に限って、「2直階段」・「敷地内通路」・「防火区画」などが、法改正で緩和されたんだ。
これで木造住宅の空き家が用途変更で新しく生まれ変わって活用されていくということだね。こういった時事に関わる法改正の流れを知っておくのも受験対策だ。重要だぞ。