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今週のアドバイス(2021.08.23)
設計製図の課題文
作図力はアップしてるかな?今年はコロナウィルスの影響で全国的に自粛が必要なので、たっぷり時間があったはずだ。ただし、受験者全体も同じ状況なので油断は禁物だぞ。
今回は、「計画力」について、簡単なアドバイスをしよう!
近年の設計製図の出題傾向として、プランニングなど、受験者に委ねた設計課題となっているぞ。つまり、設計の自由度が年々増しているということだ。
一昔前は、隣接条件や直接行き来など、条件設定が多くあり、おのずと室の配置が決まってくる試験だった。それが近年は設計条件や周辺環境から受験者自身が分析し、室配置などを考え、決断し、そして、「計画の要点等」でその計画を説明するという流れになっている。なので、答案例は1つではなく、複数存在する試験になったということだ。
具体的に言うと、
・計画を進めるうえで、1階のボリュームが大きく、上階に要求室を配置すると余剰の空間ができた。
⇒受験者(設計者)の判断で、上階をルーフバルコニーにするとか屋根にする必要がある。
・計画を進めるうえで、1階のボリュームが小さいが、上階は適切にまとまった。
⇒受験者(設計者)の判断で、1階の各要求室の規模を少しずつ大きく調整する。
これらは、課題文に記載がなく、受験者が試験当日、勇気をもって判断しなければならないことだ。難しさの1つとなる。
これから設計製図もいよいよ後半戦だ。数多くの課題をこなすことと、上記なことも意識しながらプランニングしていくと本試験当日も焦らず、計画できるだろう。あと少し、悔いが残らないようやり切ろう!