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今週のアドバイス(2021.09.21)

令和3年 2級建築士設計製図試験のポイントについて!

令和3年 2級建築士設計製図試験の続報をYouTubeで配信したぞ。見てくれたかな?

9/17(木)19:30~
2級建築士設計製図試験続報!超解決 !!
https://youtu.be/2AK03YglxgM

オレとMAXしいな先生の二人で課題を再検証したから、見逃した人は是非見てくれ。

では、令和3年 2級建築士設計製図試験ポイントについて考察してみよう!

今年度の設計製図試験の難易度については、「難しかった」という意見が多く寄せられた。ということは、多くの受験生が悩み抜いたプランで提出したということだ。どこか無理をしたプランが多いことも予想されるので、「減点覚悟」が前提で、合否が分かれてくるということが予想できる。

では、「難しかった」原因となる意見をで断トツであったものを紹介しよう。

高低差のある敷地において、盛土・切土の扱い、軒高について

今回は何といっても「高低差のある敷地」が一番のサプライズで、どうとらえるかがポイントだったな。
結論を言おう。「何も考える必要はなかった。」
受験生が考えたのは、 「GLをどこに?」とか「切土はダメなので、建物を上にあげよう」とか思ったはずだ。
でもよく考えてみよう。建物の計画部分は、基礎が必要で、それを構築するために少なくても1,300mm以上掘削するということだぞ。GLより500mm上がった北側でもあと1mは掘削するということだ。

敷地形状に合わせて北側の基礎を上げることも検討できるけど、診療所部分で段差を設ける必要があるだろうか? ※診療所部分の規模より、建物北側にも診療所部分の計画が予想される。

「全てフラットにすると、敷地全体を平坦にしてはならないの条件違反では?」の声が聞こえてきそうだけど、平面図・断面図・立面図において、全てをフラットにしているかどうかの確認はできない。特に北側の隣地空き部分について、切土しているかどうかは平図面からは確認できないので、減点できないのではないかと思う。

盛土をしてしまって、軒高が9mを超えてしまったけど失格か

上記、質問も多かったけど、試験設定のGLと法規上のGLとを分けて考える必要がある。

建築士法における2級建築士が設計できる規模は、軒高9mまでだ。その高さの測り方は建築基準法で地盤面からと決まっている。高低差があれば、「建築物の周囲の地面と接する位置の平均の高さ」となる。この場合、平面図や断面図から詳細情報がないから平均地盤面は算定できない。

ここで、軒高9mを超えてしまったという方。
それはあくまで、試験設定におけるGLからの高さになる。上記理由から法規上の平均地盤面が算定できないから、最大盛土500mmをしても軒高9,500mmに収まっているなら、2級建築士で設計できる建築物には収まる。
このような理由で、「採点してもらえない(失格要件)」に該当しないと個人的には思っている。

ただし、床高を上げて計画した受験生は、アプローチで苦戦するはずだ。そういった点で、大きくハンデがついてからの採点になるだろう。

近年の設計製図試験は、減点が大きい項目が複数設定されており、それに複数抵触すると厳しい結果となっている。今年度は、高低差に惑わされず、フラットで考えていければ、外部計画・内部計画ともに、まとまりやすく、減点の少ないプランがきでたのではないだろうか。

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