試験のポイント

試験について

コンクリート技士は、「コンクリートの製造、施工、試験、検査、管理など日常の技術的業務を実施する能力のある技術者」とされています。近年のコンクリート技士受験者数は、9,000人前後で推移しており、うち合格者数は毎年およそ2,500人~2,800人程度で、合格率は30%前後となっています。

選考基準

コンクリート技士試験の選考基準は、土木学会コンクリート標準示方書(ただし、構造設計関連の内容は除く)および日本建築学会建築工事標準仕様書JASS5鉄筋コンクリート工事の内容を理解する能力とともに、関係法令(たとえば建築基準法施行令のうちコンクリートの品質ならびに施工に関係する事項)およびコンクリート関係のJISの内容についての基本的な知識などが出題されます。

合格基準点

公表されていないので、具体的な数字は出ませんが、これまでの受験生による聞き取り調査では、70点以上ではないかと推測されます。合計40問の四肢択一問題のため、40問中28点前後の正解が合格ラインの目安となります。

具体的な出題傾向

◎=毎年出題 ○=ほぼ毎年出題

分野 項目 例年の出題数 出題頻度
コンクリート用材料 セメント 2問
骨材 2問
混和材料 2~3問
1問
補強材 1問
環境貢献 1問
コンクリートの性質 フレッシュコンクリート 2~3問
硬化コンクリート 3~4問
環境・経年による劣化 中性化・ASR・劣化一般 2~3問
塩害・海水 1問
耐火性・水密性他 1問
配(調)合設計 基本 1問
計算 1問
製造・品質管理 製造設備 1~2問
品質管理 2~3問
レディーミクストコンクリート 1問
施工 運搬・圧送 1~3問
打込み・締固め・打継ぎ 1問
表面仕上げ・養生 1~2問
型枠・支保工 1問
鉄筋の加工・組立 1問
寒中・暑中コンクリート 1問
特殊コンクリート マスコンクリート 1~2問
流動化コンクリート 1問
高流動・高強度・流動化コンクリート 1~2問
水中コンクリート 1問
舗装コンクリート 1問
プレストレストコンクリート 1問
工場製品 1問
構造・設計・ひび割れ 構造・設計 1~3問
配筋・ひび割れ 1問

学習の進め方

コンクリート技士試験は、コンクリート材料からコンクリートの性質、製造、施工、構造設計にいたる広範囲な知識が要求されています。毎年の出題の傾向から、出題頻度の高い箇所を中心に(点数を稼ぎやすいため)学習を進めてください。

特に近年では、昨今の環境問題が反映された環境貢献に関する問題や、マスコンクリートの温度ひび割れ問題などが毎年出題されていますが、全ての分野において、類似の問題・同一肢が数多く出題されています。

日建学院の映像講義で大まかに各項目の概要とキーワードをつかみ、その後テキストで同項目の内容を詳細に把握・理解し、演習問題、確認テスト、問題集に取り組むとより効率的に合格を目指すことができます。

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