福井県庁・市役所×日建学院 Prologue
令和2年より、建築士資格試験要項が変わった。これまで受験資格要件であった実務経験が、免許登録要件へと変更。これにより、大学や専門学校の指定科目を修めて卒業することで、ただちに受験することができるようになった。同時に、官公庁などで実務経験と認められる職域の幅が大きく広がった。つまり、受験資格をもつ人が増えたということになる。
これを利用して、早めに資格試験を受験しようと頑張る人も増えた。そして「建築士資格が必要」とのお墨付きを得た官公庁でも、職員の資格取得を積極的にバックアップしようという動きが出ている。新資格試験元年、明確な目標のもと一丸となって資格試験に挑んだ福井県庁を、日建学院は全力サポート。そうして大きな成果を上げた福井県庁にお話を伺った。
Interview:01
法改正を受けて即行動。
日建とのタッグで今後につながる成果を出せた。
本人任せから県庁一丸のサポートへ
かつては、受験資格を得たら資格取得を目指すのが暗黙の了解という雰囲気がありました。特に平成10年の法改正で、建築主事となるには、建築基準適合判定資格検定に合格することが必要となりましたが、その前提として一級建築士でないと受験ができなくなりました。ということで、ハードルの高い一級建築士は、できるだけ早く取ってほしいという想いでしたが、「言わなくても取るよね」というムードになっていたのも事実です。
これまで行政の職場では、建築確認や営繕、工事の管理等、建築の現場に直接関係する部署でないと実務経験にカウントされないということがありました。法改正でそれが変わったこともあり、県庁として積極的に資格取得をバックアップしようということになりました。そこに、以前からお世話になっていた日建さんが「全面サポートします!」と言ってくださった。実際「受験資格があるなら、これを利用しない人はいないでしょ」という、非常に手厚い内容です。
周囲のフォローと
サポートプログラムの相乗効果
周りがどういっても受験するのは本人です。もちろん強制することはできません。学校に通うにしても経済的な負担があります。けれど、県庁と日建さんが力を合わせて全面的に応援するということで、今回19名が試験に挑戦。そのうち13名が日建さんのサポートプログラムを活用しました。いい情報だったので福井市役所にも共有したところ、福井市役所でも日建さんのプログラムに参加を決め合格者が出たのです。
本人はもちろん、見守る上司も周囲の職員も、心をひとつにしてよく頑張ってくれました。日建さんから毎週送られてくる個人の成績レポートは、各人の直属の上司に共有し、本人のことをよくわかっている上司から様々なフォローをする体制をとりました。
ノウハウを積み重ねて、
より信頼される行政サービスを
組織的なビジョンをもち連携をもって資格取得のバックアップ体制を作ってこられたのはよかったです。4人が学科に合格。仕事や家庭の都合もあり、そのうち2人は2021年度製図受験となりましたが、残り2名が2020年度製図試験を受けて両名とも合格。うれしかったですね。
企業研修的に資格試験のバックアップを取り入れたのは初めてでしたから、応援する側も受験する本人も手探りで進んできました。そこでこれだけの成果が出たのは大きな一歩だと思います。ここからよりよいフォローを続けていければと思っています。日建さんにも、ぜひ、このサポートプログラムを続けていただきたい。今回の成果はこのプログラムあってのことです。
資格はゴールではなく、取得してからどう活かしていくのかが大切です。職員がしっかり資格を取得し、信頼できる行政であり続けること。その目標に向かって進み続けていきたいです。
Interview:02
独学4回は失敗…5回目は日建で一発合格!
みんなで学べたこと、日建の励ましがモチベーションに。
独学での不合格を糧に
今がチャンスと一念発起
(学科本試験107点)
私は入庁8年目です。受験資格が得られた頃から独学で一級建築士を目指しましたが、4年連続不合格。4年目に初めてテキストを買って勉強しましたが、テキストだけあってもどのように勉強していいかわからない。直接仕事に関わらない分野については、聞きなれない言葉も多い。つまり、試験勉強の仕方というより、勉強すること自体ができていなかったのだと、今はわかります。
言われたことをやる、
それだけで合格に近づいていく
独学では難しかったスケジュール管理。今年はそれに悩むことがありませんでした。日建さんが試験までのスケジュールを示してくれたので、宿題、復習、テストなど、目の前に差し出されたことに集中しました。それだけでわかるようになっていくのです。スケジュール通り宿題などをこなしていくと、必然とテストの点数があがっていき、それがうれしくてモチベーションアップになりました。また、同じ職場のみんなも頑張っているので、サボり心が生まれても「置いていかれないように」と踏ん張れました。
コロナ禍に映像講義は助かりましたし、家では集中しにくい時、学校の教室で勉強することもできる。企業研修サポートプログラムでありながら、制約を感じることがなく、むしろこんなに手厚くしてもらえるのかという感じでした。スタッフの方々が常に的確なアドバイスや励ましの言葉をくれたこと。とても支えになりました。
ピンチにもみんなの支えを思い出し
あきらめず
実は試験当日、気疲れからか途中で体調がとても悪くなってしまいました。途中退室しようかと思ったくらいです。でも今までの努力や応援してくれる周囲の人、試験当日まで励ましの言葉をくれた日建スタッフの方を思い出し、不完全な体調ながら最後まで投げ出さずにやり抜きました。結果、いつも以上の高得点で学科に合格することができました。
これからは資格者として、これまで以上に自覚をもって職務にあたることが重要だと思います。合格できた喜びと、その重みを忘れず、また、これから資格取得を目指す人たちのフォローもできるよう頑張りたいです。
Interview:03
合格までの流れができていることを実感。
職場のサポートもあり、初受験で一発合格できた!
法改正で受験可能に、
このチャンスを逃したくなかった
(学科本試験104点)
これまでだったら、一級建築士の受験にはあと1年、実務経験が必要でした。それが法改正で今回受験できることになり、しかもすごいサポートプログラムを企業研修の一環として利用できる。チャンスだと思いチャレンジしました。
法改正以前に、次の年を目指してテキストを買って読んでみたことがあります。範囲が広く内容も難しくて、どこから手をつければいいか途方に暮れました。だから日建さんの教材を使える、映像講義を受けられるというのは、とてもありがたかったです。
テキストと過去問に書き込みをした
"自分用"を徹底活用
日建さんのテキストや問題集は、とてもよくできていてわかりやすいです。テキストを一通り読んで、重要だと思う箇所に黄色でマーカーをします。そして自分で注釈などを入れて読み込んでいきます。その後、過去問を解いて理解していないところや、テキストでは見落としがちなところを、またテキストに書き込んで……ということを章ごとに繰り返しました。そして、間違えたところ、理解していなかったところを放っておかずに、一つひとつ解決していくことを心がけました。
映像講義は経験のない現場や作業のことも理解しやすく、テキストと補完しあって内容を印象深く頭に残してくれました。コロナ禍でもストレスなく、通常のように勉強できたこともありがたかったです。
フォローの連携のおかげで
勉強の環境は抜群
計算してみると、おそらく850時間ほど資格試験の勉強をしたことになります。仕事をしながらの勉強が大変なのは事実ですが、私たちの場合、職場が一致団結して資格勉強をする職員をフォローしてくれた。厳しい資格勉強をする中で、このことは非常に助けられることでした。同時に、日建さんからの成績レポートが上司に届くなど、いい意味のプレッシャーもあり、それがまたモチベーションの維持に役立っていたのだと思います。
勉強に関しては、合格率やこれまでの歴史を見てきても、日建さんにまかせるのが一番だと信じていました。あれこれ考えずに、言われた通りに勉強を進めれば、きっと合格できると思います。
本ページTOPの写真は、北陸新幹線金沢延伸開業に合わせて「恐竜王国福井」をPRするため、恐竜の動くモニュメント等が設置されたJR福井駅西口の「福井駅恐竜広場」で撮影いたしました。