#日建人03 講師 森川健太
- 重要なのは「自己管理」と「自己分析」
- 映像講義中心ながらも通学する大きな意味
講師
森川 健太KENTA MORIKAWA
「世界一分かりやすい講義」を目指し、日々知識を探求(Salvage)する建築士のカリスマ講師。
難しい専門用語を簡単な説明に言い換えていく講義で、一人でも多くの受講生の「分かった!」を引き出していく。
01YouTube LIVE配信は講師にとって願ってもない環境、
視聴者とさらにWIN-WINのコンテンツへ
1級建築士の学科試験対策講座としては、学科Ⅱ(環境・設備)のすべての映像講義への出演と、テキスト・問題集を含むすべての教材制作を行っています。1級建築士 学科Ⅱ(環境・設備)講師というのが私の仕事の軸なので、こちらにかかわる時間が最も大きい比率を占めます。
1級建築士本試験後のガイダンスを行っており、その際は東京・大阪、時には沖縄といった全国の教室で生講義を行っています。1級建築士受験生のためのYouTube企画にもたびたび参加しており、時にはYouTubeのLIVE配信に出演することもあります。1級建築士の製図試験では主に『要点の記述』で設備の専門的な知識を要求されてきているので、製図の教材制作にも一部参加しています。また、建築設備士の学科試験・二次の製図試験の制作にもかかわっています。
他にも建築施工管理技士や2級建築士学科Ⅰ(計画)の、本試験当日の解答出しに参加しています。とにかく「環境」「設備」の文字が入っている試験や科目には、大なり小なり首を突っ込んでいる状況ですね。
YouTube LIVE配信は、何回やっても緊張しますし刺激的です。基本的に映像講師である私は、通常だと受講生に対して情報を伝えるだけの一方向の発信しかできません。ガイダンスなどで直接教室で登壇すると質疑応答などの双方向でのやり取りが可能ですが、受講生の数は限られます。YouTube LIVE配信は、生講義とは桁違いの視聴者の反応が直で見られる、講師にとっては願ってもない環境です。視聴者の「ここが分からない」という意見は自分の講義や説明の組み立て方を見直す機会になりますし、「分かりやすかった」という反応は単純に自分のモチベーションにつながります。
私自身のLIVE配信はまだまだ発展途上ではありますし、自分の出演している動画を見て「講義の内容」だけでなく「目線」や「間」なども改善している最中です。今後も精進して「見てもらえる動画」にしていき、YouTube配信の視聴者数もLIVE配信でのやり取り回数も増加させ、皆さんとよりWIN-WINのコンテンツへと成長させていきたいと考えています。
02短時間で多くのことを学べるような
講義・教材を提供できるかが我々の使命
分かりやすい講義・教材を提供することを心がけています。日建学院を選んでいただいた受講生の方々は、合格へ向けて効率の良い学習を求めています。なので、どれだけ短時間で多くのことを学べるようなコンテンツを提供できるかが我々の使命だと思いながら、日々業務に取り組んでいます。講義の撮影時に使うパワーポイントは、自分の話す内容とシンクロして内容を直感的に理解しやすいように、作成段階からリハーサルを重ねてアニメーション等の微調整を繰り返しています。
学習の中心となるテキストは、直近の本試験出題内容や最近のトレンド、法改正など、様々な要素を取り入れて毎年更新を行っています。また教材である各種テストも、講義を受けたうえで自分の理解度をチェックできるように適切な内容・適切な難易度になるように検討しています。講義から教材まで一貫したコンセプトで制作を行うことにより、学習効率を最大限まで高めた分かりやすい教材を提供できるように意識しています。
年々変化していく試験の出題内容や受講する方々のニーズに対して的確にこたえていくことは、難しいながらもやりがいを感じます。1級建築士の学科試験などは徐々に難易度が上がっています。更に、国が推し進める省エネルギー対策などはいち早く試験問題に反映されやすいため、常にアンテナを張って最新情報をキャッチする必要があります。
また、1級建築士の製図試験はさらに変化のスピードが速く、ただ図面を描くだけの内容から『計画の要点』記述により構造や設備の知識を問う形式になり、最近では空調設備のシステム図を記述するなど難易度の上昇が著しい試験になっています。設計製図教材の設備の内容制作に一部かかわっていますので、年々対策が難しくなっていると感じます。なので、1級建築士 学科Ⅱ(環境・設備)担当としては、「学科の学習の時点で、製図試験にも通用する設備の知識を提供」する必要があると考えています。これもまた、難しいながらもやりがいのあるテーマだと思っています。
03日建学院の「暖かみ」のある雰囲気、
映像講義中心ながらも通学する大きな意味
同業他社で仕事をしていたこともありますが、日建学院は全体的な雰囲気として「暖かみ」があるなと感じています。資格学校において、第一に優先すべきは受講生の合格です。そのための手段として、「厳しく突き放すようなことを言って勉強させる」というスパルタな方針もありますが、日建学院は「一緒に頑張っていこうよ」という寄り添う形のアドバイスが多いように思います。
私も昔、日建学院の受講生として1級建築士を取得しました。毎日の仕事の激務と勉強で板挟みになり押しつぶされそうになっていた時、日建学院の教室で担当の方に励ましてもらったおかげで最後まで走りきれたことを覚えています。
また、教室で学習しているほかの仲間と意見交換しながら切磋琢磨できたのも、1級建築士合格の大きな要因だと感じています。日建学院の「暖かみ」という雰囲気に触れるということが、映像講義中心ながらも各校に通学するということに大きな意味を与えています。
独学では知識がゼロの状態から始める分野が多いため、ベースとなる知識を習得するためにかなりの時間を要することになります。日建学院の映像講義は、知識がゼロの状態から予習+映像講義で学習するためのベースを作り、復習課題や過去問などの教材で自宅学習を行い知識を深めていく、というサイクルになっています。なのでこの「ベースを作る講義」が分かりやすければ、その後の自宅学習も効率的に進めることができます。
日建学院の映像講義は各科目で一番教え方が上手い講師が担当しているため、そのクオリティは業界内でも一番だと自負しています。「映像講義だからこそ」しっかりと知識のベースを作って合格するための学習サイクルに乗れるのだと断言できます。業界ナンバーワンのクオリティを維持することにこだわり、講義の内容や教材は最新の情報を反映して日々更新を重ねています。
04単純な「受験対策」ではなく
「建築学への入り口」として建築業界に貢献したい
今後は『講師』として様々な場所、様々なシチュエーションで登壇してみたいです。講師を始めたばかりのころは、教室内の数十人に対する講義をしていました。日建学院に入ったことにより、全国の受講生に講義を届ける映像講義に登壇し、YouTube LIVE配信では多数の視聴者との双方向での番組を作ることができました。どんどん自分の『講師』としての活躍の場が広がっているのを感じています。
さらに最近は、主にガイダンスとして日本各地の受験生と生講義で意見を交換する機会を与えてもらいました。まずは依頼いただいている様々な場所で興味を持ってもらえるような講義を行い、『講師・森川』としての存在感を増していきたいと思います。
近年の法改正で、より若い方が1級建築士を受験できるようになりました。なので建築学科の大学生といった若い方たちに、単純な「受験対策」ではなく、「建築学への入り口」としての環境工学・建築設備の講義を聞いてもらい、建築業界に貢献することができたらと思っております。
05重要なのは「自己管理」と「自己分析」、
それらを円滑に進められるようにサポートする
どんな資格試験であれ、重要なのは『自己管理』と『自己分析』です。難関資格試験であればあるほど、毎日勉強時間を取り、コツコツと積み上げていく学習法が効果的です。しかし、何らかの理由で1度学習をやめてしまうと、そのままずるずると学習をしない日が続く傾向があります。そうならないように、毎日の学習時間を確保するために自分の体調やスケジュールを管理すること、それが『自己管理』です。
また、学習する中でわからない部分やよく間違えてしまう部分は人によりそれぞれ違います。自分はどの分野が苦手なのかは、模擬試験などの効果測定でその都度確認していく必要があります。また、それを克服するためには今どのような学習を行えば効果的なのかを考えなければなりません。このように自分の弱点を知り、それを克服する計画を立てるのが『自己分析』です。
『自己管理』と『自己分析』を円滑に進められるように、我々日建学院では講座や教材の提供などを行い、資格取得を目指す皆さんをサポートしていきます。