作成時間が多くかかるフォトンマッピングのほうが、高品質のパース画像が出来るとは限りません。場合により、レイトレーシングに一時光源等を入れたほうが効果が大きい場合もあります。
ここでは、いろいろな場合について解説していきます。
※ レイトレーシングのパース画像については、「影付け」・「ハイライト」・「映り込み」をチェックした状態で作成しています。 |
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外観(昼間) |
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部屋の電気をすべて消灯した状態でパース画像を作成しています。 |
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レイトレーシングは物体に当たった光の影しか作成されないので、全体的にマットな絵が作成されます。 |
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2階の屋根の軒下の部分と1階玄関のポーチの辺りに一時光源を設定し、光が反射したようなイメージを表しています。 |
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詳細設定:「屋外 昼
− 標準」 光の反射まで考慮されたパース画像が作成されます。光源は太陽の光しか無いにもかかわらず、影の中にも微妙な明暗が存在することに注目して下さい。 |
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外観(夜) |
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夜の設定は
の[太陽光の色]を「夜」にすることをお勧めします。 |
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外灯の光と多少の太陽光が物体に当たった光のみで描画しています。室内の光は外部には影響を与えません。 |
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2階南面の左右の引違サッシ部分と東面の屋根の軒下部分と1階ポーチ部分に一時光源を設定し、室内からの光が反射したようなイメージを表しています。 |
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詳細設定:「屋外 夜 − 精細」
光の反射まで考慮されたパース画像が作成されます。 |
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内観(昼間・照明有) |
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内観図をフォトンマッピングで画像作成する場合は、視界に入らない部屋の照明を消灯することをお勧めします。(視界に入ってない部屋にも均等にフォトンが設定されます。) |
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太陽の室内に対する環境光と室内光源によりパースが作成されます。位置をずらした複数の光源が存在することでレイトレーシングの弱点である影の中のトーンの乏しさを緩和してくれます。 |
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光源の数や光自体が少ないと、室内では太陽からの直接の光は入りますが、反射がない為、影の部分は明暗の無いべったりとしたやや不自然な絵になってしまいます。 |
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詳細設定:「屋内 昼 − 精細」
太陽や室内光源の反射まで考慮された美しいパース画像が作成されます。 |
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詳細設定:「屋内 昼 − 精細」
故意に太陽光が室内に入らないう設定しているため、室内のフォトンが不足してしまい、ややムラの多いパース画像になってしまいます。 |
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内観(昼間・照明無) |
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昼間、照明のない状態の室内パースをフォトンマッピングで作成する時は、フォトン総数を多めに設定することをお勧めします。 |
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太陽からの直接光以外は太陽の室内環境光のみなので明暗の変化のないパース画像になってしまいます。 |
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壁や床、天井からの反射光を補うために、一時光源を窓の前や床面、天井面近く数箇所配置すると、柔らかな昼間の光を表現することができます。 |
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詳細設定:「屋内 昼 − 精細」
窓を大きくとり、太陽の角度を調整してより室内に光が多く入るように設定すれば、照明器具がなくても反射光により美しいパース画像が作成されます。ただし、奥のキッチン部分のように光のあまり届かない部分は、ややマットになりやすくなります。 |
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詳細設定:「屋内 昼 − 精細」
フォトンマッピングで作成しても、光の量が不足すればレイトレーシングとあまり変わらない画像になってしまいます。 |
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内観(夜・照明有) |
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夜の室内の画像をフォトンマッピングで作成する時は、太陽を含め、他の部屋の照明を全て消灯にして作成すると、フォトンが有効に配置できるので、総フォトン数が少なくても美しいパース画像を作成することができます。 |
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位置をずらした光源が複数存在するのでそのままでも充分美しいパース画像が作製されます。 |
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反射光を補うための一時光源を天井と床面近くに配置することで一層柔らかなパース画像を作成することができます。今回は暖かな雰囲気を出すために一時光源をやや黄色みがかった色に設定してみました。 |
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詳細設定:「屋内 夜 − 標準」
グラデーションの美しい夜の室内パース画像はフォトンマッピングの最も得意とする状況のひとつです。 |
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