※このテクニカル講座は、 Ver 3.38 を基に作成しております。
 

 
屋根にはいろいろな装飾部材を設置することができます。

設置できる部材には、[棟瓦]・[鬼瓦]などの 特定の位置に使用する特殊な瓦である『役物』、洋風住宅の屋根に突き出している三角屋根の『ドーマ』屋根、切妻屋根の妻側に取り付ける『屋切換気口』があります。
その他、多数の屋根部品で入力することも可能です。

今回は、『役物』・『ドーマ』・『屋切換気口』の入力について解説していきます。
 


 
入母屋造りの屋根に、役物(主に「棟瓦」・「鬼瓦」・「代面ノシ」)を入力してみましょう。
 
 
役物は【屋根図】プログラムで入力します。【3DCAD】プログラムから[作業項目]メニュー[屋根図]を選択します。

[役物]メニューを選択し、11種類の役物の中から入力する役物を選択します。

[鬼瓦(山型)]+[棟瓦](高・中・低)を取付けます。棟・隅棟・下り棟に入力することができます。
[鬼瓦(平型)]+[棟瓦](高・中・低)を取付けます。棟・隅棟・下り棟に入力することができます。
[丸のし(巴)]+[丸のし(棟)]を取付けます。棟・隅棟・下り棟に入力することができます。
[代面ノシ]を取付けます。壁付き部分になる屋根に取り付けます。
[板金(棟)]を取付けます。棟に入力することができます。
[板金(隅棟)]を取付けます。隅棟に入力することができます。
[板金(ケラバ)]を取付けます。ケラバに入力することができます。
 
 
複雑ではない2階の屋根に役物を入力してみましょう。
[役物]メニューから山型の鬼瓦付の棟瓦()を選択します。

まず、棟の部分をクリックして棟瓦を入力すると、[棟瓦の取付]ダイアログが表示されます。先端と終端の伸縮と鬼瓦の設置が選択できます。
 
 
 
次に下り棟の棟瓦を入力すると、下り棟が作成されます。[飾り棟の取付]ダイアログで、先端を[+350mm]に設定します。
 
 
 
次に隅棟の棟瓦を入力します。下り棟は先端を[-100mm]、終端を[+600mm]に設定します。
 
 
同様に他の隅棟などにも入力しましょう。
 
 
 
次に水切りの代面ノシを入力します。[役物]メニューからを選択します。
屋根と外壁の境に入力していきます。外壁の壁芯をクリックします。[壁のしの取付]ダイアログが表示され、先端と終端を伸縮させることができます。
 
 
同様に他の屋根と外壁の境に代面ノシを入力しましょう。
 
 
 
洋風住宅の屋根に、『ドーマ』と『屋切換気口』を入力してみましょう。
 
 
 ドーマの入力
 
(ドーマ)をクリックし、今回はを選択します。
取付ける位置をクリックすると、[ドーマ屋根]ダイアログが表示されます。各数値を設定し、[了解]ボタンをクリックすると、ドーマ屋根が入力できます。

※ [ 内部スペース]にすると、ドーマ部分の屋根が切取られます。
 
 
[ドーマ屋根]ダイアログの各設定数値について

ドーマの形状により、設定内容が異なります。他形状の設定数値については、ヘルプをご覧ください。
 
 
 ドーマの壁面に窓を設置する
 
入力したドーマの壁面に窓を設定してみます。
 
(ドーマの壁面窓)を選択し、ドーマの壁面部分をクリックします。
[建具の取り付け]ダイアログが表示されます。[建具取付]ボタンをクリックし、取付ける建具を選択します。[設定状況]内で建具の寸法や取付位置を設定します。

※ ドーマの壁面に設置した建具は、【屋根図】プログラムの[3D表示]メニューでは表示されません。
 
 
 
 屋切換気口の入力
 
切妻屋根の妻に屋切換気口を入力してみます。(屋切換気口)/[屋切換気口]を選択します。[図形の選択]ダイアログより、入力する屋切換気口を選択します。1点目に入力する壁芯をクリックし、2点目に外部方向をクリックします。1点目の壁芯から外部方向にずれて入力されます。