※このテクニカル講座は、 Ver 3.38 を基に作成しております。
 

 
インターネットなどからダウンロードした3次元DXFのデータをEpoCADに図形として取り込んでみましょう。
各種メーカーが提供しているデータを利用することにより、実物大の図形が作成できます。

今回は、YKKの「ガーデン倶楽部スタンダードシリーズ スタンダードシステムフェンス1型 間仕切柱 T40 W80」(右図)を取り込んでみます。
 


 
 3次元DXFデータを読込む
 
【DXFファイル変換】プログラムを起動します。

[ファイル]メニュー/[DXFファイル読み込み]を選択します。
[ファイルを開く]ダイアログで、インターネットからダウンロードした3次元DXFデータを選択し、[開く]ボタンをクリックします。
 
[DXF読み込み]ダイアログが表示されます。
[m 単位]ボタンを選択し、[読込]ボタンをクリックします。

※ ここでは、読み込むデータの作成単位を選択します。作成単位が不明な場合は、それぞれの単位で試してください。
 
読み込んだ図形のサイズが表示されます。
正常なサイズで読み込まれている場合は、[いいえ]を選択します。
3次元DXFファイルが読み込まれます。

そうでない場合は、[はい]を選択し、[DXF読み込み]ダイアログで、別の作成単位を選択します。
 
 
 
 2D図形の作成
 
読み込んだDXFファイルから2D図形のデータを作成します。
 
[編集]メニュー/[2次元図形作成]を選択します。

2次元図形が作成され、画面右下に表示されます。
 
作成された2D図形から不要なラインを削除します。
[2次元図形]ウィンドウの右上のシステムメニューをクリックします。各削除メニューを選択し、不要なライン削除しましょう。

※ [2次元図形]ウィンドウはウィンドウサイズを変更したり、[Page Up]・[Page Down]・矢印キー([←]・[↑]・[↓]・[→])で拡大縮小、移動をすることができます。
 
 
 法線処理を行う
 
面を滑らかにするには、[編集]メニュー/[法線情報自動付加]を選択します。
※ 今回の「システムフェンス」は滑らかにする必要はないので、このコマンドは使用しません。
 
[法線情報自動付加]コマンド実行前 [法線情報自動付加]コマンド実行後
 
法線処理を取消すには、[編集]メニュー/[法線情報解除]で行います。
 
 
 【図形の作成】プログラムへ移行する
 
作成した2D・3D図形を【図形の作成】プログラムへ移行します。
 
[ファイル]メニュー/[図形プログラム移行]を選択します。
【図形の作成】プログラムが起動されます。
 
 
 
 
 
 名称、入力方法を設定する
 
[名称]、[入力方法]部分をクリックして、それぞれ名称(「YKK システムフェンス T40 W80」)・入力方法(「1点角度付セット」)を設定します。
※ ここで設定した[名称]が図形を選択する時の図形名称になります。
 
 
 
 基準点を入力する
 
図形を入力する時の基準点を設定します。
 
[基準点]メニュー/[入力基準点入力]を選択し、入力基準点を入力します。
 
この図形を入力すると・・・
1点目で入力基準点の位置を確定し、2点目でフェンスの角度を設定して入力します。


2点目は角度を決定するだけなので、フェンスの長さは変わりません。
 
※ 今回は必要ありませんが、入力方法や作成する図形によっては、[位置基準点]・[ドア基準点]・[基準点範囲]の入力が必要になります。
 
 
 メッセージを入力する
 
図形を入力する時のメッセージを設定します。
 
[メッセージ]メニューを選択します。
[図形入力のメッセージ]ダイアログで1点目と2点目を入力する時のメッセージを入力し、[設定]ボタンをクリックします。
 
 
 
[ファイル]メニュー/[3Dデータ作業]を選択し、3D図形の設定画面に切り替えます。
 
 
 テクスチャを貼り付ける
 
[編集]メニュー/[テクスチャ変更]/[グループ全体]を選択し、テクスチャを貼るグループをクリックします。
[カラーテーブル選択]ダイアログより、貼り付けるテクスチャを選択し、[了解]ボタンをクリックします。
※ 今回は、[木目・石・布・皮・色]-[和室木目]-[木目・横目(欅)]を選択します。

[テクスチャ設定]ダイアログが表示されます。
[繰返]を選択し、[了解]ボタンをクリックします。
       
 
 
 属性の設定する
 
【鳥瞰図】・【外観立面図】・【パース】プログラムで、テクスチャーを変更できるように属性を設定します。
 
[属性]メニュー/[変更属性の指定]を選択します。
[図形属性の内容]ダイアログが表示されます。

テクスチャを設定するので、リストの中から「テクスチャー指定1」を選択します。

[指定方法]を「グループ一括指定」に変更し、[設定]ボタンをクリックしてONにします。

3D図面中のフェンスをクリックします。
 
属性名称(「テクスチャー指定1」)の後に「○」が表示され、[初期値]部分にテクスチャが表示されます。
このテクスチャをクリックすると、テクスチャの初期値を設定することができ、設定内容が3D図面にも反映されます。
※ [確認]ボタンをクリックすると属性が設定されたグループのみが表示されます。

[名称]ボタンをクリックすると、属性名称を変更することができます。
 
設定が終了したら、[終了]ボタンをクリックします。
 
 
 
 
図形の各種設定が終わったので、図形を記録します。
 
記録する時は、ユーザー領域に記録する必要があります。固定領域に記録すると、アップデート時に使用できなくなる場合があります。
 
[固定領域]
 
[図形項目]の1〜23番目(「住器部品」〜「システム構造図専用」)の[内容項目]の1〜14番目(図形番号の下3桁が「001」〜「700」)
 
[ユーザー領域]
 
[図形項目]の1〜23番目(「住器部品」〜「システム構造図専用」)の[内容項目]の15〜19番目(図形番号の下3桁が「701」〜「950」)
※ 内容項目の15番目以降は、[ファイル]メニュー/[登録リストの修正]で[内容項目]を追加設定しないと選択できません。
 
[図形項目]の「ユーザー1」・「ユーザー2」
 
 
今回は、[外部部品]のユーザー領域に記録してみます。
 
[ファイル]メニュー/[登録リストの修正]を選択します。
[図形のタイプ選択]ダイアログより「外部部品」を選択し、[了解]ボタンをクリックします。

[外部部品 の登録リスト]ダイアログが表示されます。
[分類項目]から15番目のリストを選択し、分類項目名を入力して[設定]ボタンをクリックします。
分類項目が設定されたら、[了解]ボタンをクリックします。
 
 
図形を記録します。
[ファイル]メニュー/[ファイルに記録]を選択します。

[3D図形の記録]ダイアログが表示されます。
[取付け位置]を「GL」に設定し、[了解]ボタンをクリックします。

[図形のタイプ選択]ダイアログより「外部部品」を選択し、[了解]ボタンをクリックします。
 
[図形記録のタイプ]ダイアログが表示されます。
「新規に登録」を選択して、[了解]ボタンをクリックします。
 
[外部部品 の登録リスト]ダイアログが表示されます。
[分類項目]より、「YKK ガーデン倶楽部」を選択し、[登録リスト]より、「701」を選択します。
[上書の確認]メッセージで「OK」ボタンをクリックし、[了解]ボタンをクリックします。
※ 図形を記録してなくても、[上書の確認]メッセージは表示されます。