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今週の質問(2018.12.17)
「音」の「吸音」について、低音域・中音域・高音域で材料が違いますが、なぜ異なってくるのですか?
まず、吸音の仕組みを知ってほしい。吸音は、ただ単に音が吸収されるのではない。音のエネルギーが物体を振動させることで、振動のための運動エネルギーなどといった別のエネルギーに変換されていく仕組みのことを吸音と称している。
ここで、低音の代表格である太鼓をイメージしてみよう。大きな音が鳴り、それが空気を震わせ、お腹に響いてくる感覚を経験したことはないかな? 実はこれが吸音で、「太鼓の音のエネルギーがお腹を震わせるエネルギーになること」を言い換えると、「低音という音を吸音した」ということになる。
音の中で、低音域は比較的エネルギーが大きく、板材などを震わすことができる。
一方、高音域は、エネルギーが小さいため、低音域のように板材を震わすことができない。そのため、繊維状のグラスウールを利用する。
中音域は、穿孔版材料を用いる。これは板に細かな穴があいている部材で、穴の中の空気を振動させ、吸音する仕組みだ。音の高さに合わせて穴の大きさを調整することにより、より適した吸音効果を得ることができる。
このように1つの経験から知識を広げていくことが重要だ!特に環境工学は目に見えないものが多いので、イメージすることで知識を広げていこう!
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