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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週の質問(2019.02.04)
劇場の計画において、「客席1席あたりの延べ面積を2~3m2とする」とありますが、「客席1席あたりの床面積を0.5~0.7m2とする」ともあります。この違いを教えてください。
劇場や映画館などの計画では、収容人数を算定して、おおまかな施設の規模を割り出しているんだ。その算定に想定した面積によって、表現の違いが生まれてくるんだよ。
まず、「客席1席あたりの延べ面積を2~3m2とする」とは、施設全体の面積(延べ面積)に対する観客1人当たりの面積を表しているんだ。管理部門・ホワイエ・トイレ・舞台装置などの客席以外の部分の面積も含んだ面積から規模を割り出したときに、この表現になるよ。
そして、「客席1席あたりの床面積を0.5~0.7m2とする」とは、観客1人あたりに要する、客席部分のみの面積(床面積)を表しているんだ。この場合は、座席部分・座席前後の間隔・避難経路などを考慮した通路面積などによって算出されるから、上の「施設全体の面積(延べ面積)」から算出したときと比べて、客席1席あたりの床面積は小さく表現されているよ。
文字だけでは同じ表現だけど、両者のもつ意味は異なってくるから、どんな規模なのか、どんな想定がされているのかを意識して覚えよう。