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今週の質問(2019.03.04)
事務所建築において、「基準階」とは何ですか?
同一平面を積み重ねて、層状の建築をつくるときをイメージしてみよう。
同一平面が同じ状態で積み重なっていく様子を考えてみると、分かりやすいぞ。
このときの、同一平面が繰り返される階のことを、基準階というんだ。
基準階は、主に、事務所建築や庁舎などの事務室階で用いられることが多くなっているよ。
基準階の平面形だけではなく、断面形も同一にすることによって、平面図や断面図を1つで表現することができるから、設計の効率化を図ることができるんだ。さらに、型枠を転用することもできるようになるため、施工の効率化も図れるよ。
計画上の特徴として下の3項目があるから、覚えておこう。
- ①基準階は多層化しているので、その建物全体の中で大きな床面積を占める。
- ②基準階で定めた、階段室、エレベーターシャフト、パイプシャフトなどの位置が1階や地階などの平面を制限する。
- ③基準階で定めた柱、壁などの構造計画が、建物全体の計画を制限する。
事務所建築の平面計画では、基準階を中心にして考えることが基本になるので、イメージを掴んでしっかりと覚えよう。