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今週の質問(2019.05.27)
外壁のタイル工事で、『目地の深さがタイル厚の1/2以下となるように目地用モルタルを充填する』とはどういう意味なのでしょうか?「目地の深さ」や「目地用モルタル」がどの部分を指すのかイメージしづらいです。
施工のタイル工事についての質問だね。これはよく間違えられる内容なので、図と一緒に確認していこう。
まず、「目地用モルタル」というのは、タイル間の目地に充填される「目地材」のことを言うんだ。右下図で言うと水色の箇所だね。
外壁にタイルを張り付けて、24時間程度経過した後、タイル同士の隙間(目地)にこのように目地材を充填する。これを行うことで、タイルがより剥がれにくくなるんだ。
次に、「目地の深さ」。これは、「目地用モルタル」が充填された「後」の「タイル表面から目地用モルタル表面までの深さ」のことを言うんだ。右下図では白の箇所だね。
では、改めて質問の内容を確認してみよう。
『目地の深さはタイル厚の1/2以下となるように目地用モルタルを充填する』
…これは、「目地の深さ」をタイル厚さ×1/2以下にするには、「目地用モルタル」をタイル厚さ×1/2以上で充填する必要があるということを意味しているんだ!
また、図からもわかるように、目地の深さ+目地用モルタルの充填厚さは、タイルの厚さと等しくなるんだ。ここをポイントとして覚えておけば、お互いの関係性がわかりやすくなるぞ!
目地の深さが1/2以下なら、もう一方の目地用モルタルの充填厚さが1/2以上になるのは当然だよね!しっかりとおさえておこう!