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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週の質問(2019.06.24)
消火・防災設備のなかでスプリンクラー設備がありますが、開放型、閉鎖型、湿式、乾式、予作動式等で、何が違うのか解りません。
スプリンクラー設備とは、火災時の初期消火のために、天井から散水する設備なんだ。天井裏に水を通す管を取り付けて、管の先端にヘッドを付けるんだ。火災が発生したら、天井に取り付けたヘッドを通じて水が出てくるようになっているんだよ。
スプリンクラー設備は、普段ヘッドが閉まっていて感熱すると開いて散水するタイプ(閉鎖型)、ヘッドが常時開いていて火災報知機等により一斉開放して散水するタイプ(開放型)等があるんだ。
ここでは、閉鎖型と開放型について説明するよ。
閉鎖型には、湿式、乾式、予作動式があるんだ。3つの方式の中では、湿式が一般的で、ヘッドまで水が充満しているから、火災になったらすぐに散水できるんだ。
乾式と予作動式は、ヘッドまで圧縮空気が充満しているんだけど、乾式は凍結のおそれのある寒冷地で、予作動式は誤作動で水が掛ったら困るようなコンピュータ室(電算室)で使われているよ。
一方、開放型は劇場の舞台のように、天井が高くて火災を感知しにくいところに使うんだ。
室の用途や環境に即して使い分けているから、組み合わせに注意して覚えよう!