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今週の質問(2019.07.16)
製図の模範解答のトレースをしているのですが、トレースをするときは、どういうことに注意や意識をしたら良いでしょうか?
作図経験が少ない…等、作図力に不安を抱える受験生の前に最初に立ちはだかる壁がこの「答案例のトレース」だね。もしかすると、「1枚目のトレースが10時間以上かかってもまだ完成しない…」と焦っている人もいるかもしれないけど、心配することはないよ。
例年、講義に全て出席し、講師の指導を受けているような受験生でも、1枚目のトレースには10時間~20時間かかる場合が多いんだ。それでも、最終的にはみんな本試験の時間内で図面完成させる作図力を身につけているよ。だから焦らず作図練習を継続しよう。
では本題の「トレースする際の注意点と意識したらよいポイント」について。
1.とにかく描き上げて、時間を記録する。
まずは、時間がかかってもいいので描き上げる事が重要だ。実際に手を動かす事で合格するために必要な作図量が確認できるよ。さらに、トレースや作図をする際は作図時間を記録することをおススメする。記録をとることで、1枚目よりも2枚目、2枚目よりも3枚目と自身の成長を確認でき、モチベーションアップにもつながるぞ。
2.正しい図面表現・スケール感を確認する。
トレースの最大の目的は、正しい図面表現とスケール感を身につける事だよ。いくら作図スピードが早くても、不正確な答案では合格できないからね。トレースする際は、答案例を参考に、線の種類・太さを意識して描き写してくれ。また、スケール感を身につけるために、答案例の壁の厚さ、車や家具などの大きさを三角スケールで確認しながら描くことも重要だ。
なお、図面には多くの情報が描き込まれているので、「何処から描き始めればいいのか?作図手順がわからない!」と悩んで手が止まる受験生がいるが、1枚目のトレースは答案例を丸写しでも大丈夫だよ。まずは、正しい図面表現とスケール感を確認しよう。
3.答案例と問題文を突き合わせる。
設計製図試験の採点方法は減点法だと考えられている。例えば、問題文で「居間にはソファーを設ける。」と要求された場合、ソファーを描かないと減点される。
ただ単に答案例を丸写しするだけではなく、問題文で作図が要求された項目が必ず答案に表現できるようにするために、トレースの際には答案例と問題文を突き合わせることが重要だぞ。