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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週の質問(2019.07.22)
建築物の配置計画について教えてください。広い敷地の中で建物をどこに配置したらよいのですか?
設計課題には、必ず、敷地図が提示されるね。そこでまず確認してもらいたいのが方位だよ。通常、上部が北側で表示されるから、下部は南側になる。住宅にとって、快適な日照が確保できる南側を意識することはとても重要なんだ。
課題で与えられる敷地図は、右図(敷地図)のように1区画だけだけど、建築物の配置を決めるときはもっと視野を広くとらえてもらいたい。実は、下図のように、周囲にも同じような敷地が存在しているんだ。目には見えないけれど、隣地に表記されている「宅地」という情報を元に、想像力を働かせて、同じような建築物が存在しているということを意識しよう。
ここまで考えると、今度は、自分の敷地に隣の建築物の影が落ちてくることが想像できるはずだ。
ここで、もう一度右図下図を確認してみよう。周辺の敷地の建物が北側に寄っているのが分かるよね。これは、南側隣地の建築物の影が落ちてくるので、南側を大きく空けて、建物内の居間などに影が落ちてこないようにしているんだ。これによって、居室の日照が確保され、快適な空間をつくることができるというわけだ!
住宅設計の第一歩!
「敷地の南側は大きく空けて、建物をなるべく北側に寄せる!」
まず、これを理解してくれ。さらにここから、「屋外施設(駐車スペース・駐輪スペース・アプローチ、屋外テラス・スロープなど)」や「隣地からの離隔距離」を考慮しながら建物の位置を正確に求めていくことになる。これを「建築可能範囲」というんだ。
これをしっかりと決められるかどうかが、設計のカギとなる!覚えておこう!
ここまで出来て初めて、建物内部の計画に進むことになる!