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今週の質問(2019.10.21)

鉄筋工事の鉄筋の曲げ加工について、冷間加工(常温で加工)をするとあります。
理由は「熱を加えて冷ますと鉄の強度や靭性が変化するから」ということですが、「ガス圧接」はこの熱を加える作業に含まれないのでしょうか?

鉄筋コンクリートの鉄筋工事についての質問だね。

鉄筋という材料は、柱や梁に配筋するために、様々な加工が必要になるんだけど…その中でも注意が必要なのが「熱処理」なんだ。
鉄筋を曲げ加工するときはバーベンダー等を用いて「冷間加工(常温加工)」で行わなければならない。理由は、熱を加えると鉄の性質(強度や靭性)が変化してしまい、鉄筋の耐力が落ちてしまうからだ。

バーベンダー
バーベンダー

耐力が落ちれば、想定外の破断等が起きるおそれも出てくる。かなり危険だということがわかるよね。
これは鉄筋を切断する場合でも同じで、シヤーカッター等で「冷間加工」することが重要だ。「加熱」を伴うようなガス切断機等は使用してはいけない。

シヤーカッター
シヤーカッター

では、ここで質問の内容に戻ろう。
上記では、鉄筋に「熱処理」を加えてはいけないと説明したね。「ガス圧接」はこれに含まれないのか?という質問だ。
ガス圧接は、鉄筋を加熱し、圧力を加えながら接合する工法になる。つまり熱処理には違いないんだけど…、以下のポイントがある。

加熱器、加圧器

  • ①JIS規格の試験に合格した圧接技能資格者が圧接作業をおこなう
  • ②既に耐力等が実験実証済みであり、それを満たす工法が規定されている
  • ③JIS規格に基づく圧接処理後の検査が義務付けられている

つまり、熱処理を加えた上でも耐力が確保されるよう、しっかり規定されているんだ。
ガス圧接のように、鉄筋の品質を損なわないと認められた工法についてだけは、熱処理が可能だということを覚えておこう!

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