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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
今週の質問(2019.11.25)
温度差換気で、「暖かい空気は上へ流れる。」、「空気は気圧の高いほうから低いほうへ流れる。」等の説明が分かりません。
「温度差換気」の問題は、気圧の高低で考えると難解になり易いので、冷たい空気(重い)と暖かい空気(軽い)がどう流れるかを考えてみよう。
本試験では、2つの場合がよく出題されるよ。
「外気温度が室内温度よりも高い場合」
→夏に冷房で室内空気を冷やし、冷えた室内空気と比べて外気温度が暖かいとき
=夏期冷房時
「外気温度が室内温度よりも低い場合」
→冬に暖房で室内空気を暖めて、暖かい室内空気と比べて外気温度が冷たいとき
=冬期暖房時
夏期冷房時
冷房で冷たくなった室内の空気は重いので、室内の下方に溜まって、低い位置の開口部から外へ流れ出すんだ。
室内は流れ出した空気量と同量の空気量が必要になり、高い位置の開口部から、暖かくて軽い外気が入ってくる。
冬期暖房時
暖房で暖められた室内の空気は軽いので、室内の上方に上がり、室内の高い位置の開口部から流れ出すんだ。
室内は流れ出した空気量と同量の空気量が必要になり、低い位置の開口部から、冷たくて重い外気が入ってくる。
夏期冷房時の室内では、足元が冷たく感じる時があるよね。冬期暖房時の室内でも、暖房しているのに足元だけが冷えることがあるよね。冷たい空気が下方に溜まっている状態なんだ。
夏期冷房時 下方から室内の空気が流出して、上方から外気が流入する。
冬期暖房時 上方から室内の空気が流出して、下方から外気が流入する。
室内の空気が流れ出す位置・方向を勘違いしないように覚えよう!