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今週の質問(2019.12.23)

「音を吸収する材料は、遮音効果が小さい」とありますが、透過を防ぐためには、音を吸収することは良いように思います。したがって「音を吸収する材料は、遮音効果が大きい」と思いますが、詳しく説明して下さい。

「吸音」と「遮音」の意味を確実に理解しよう!

①吸音とは、音を「吸収または透過」させて、反射させないことをいうんだ。

すなわち、音をよく吸収する材料(吸音材)は、音を反射させない材料ということになるぞ!

たとえば、音をよく吸収する材料(吸音材)には、グラスウールなどがあるんだ。グラスウールは、音を反射させない材料だが、かといって、音を透過させない材料(遮音材)ではないんだ。

※グラスウールは、高音域の音はよく吸収するが、それ以外は透過させてしまう。したがって遮音材としては、コンクリートなど重くて厚いものが、遮音効果が大きいものとなる。

結論

●音をよく吸収する材料(グラスウールなど)は、音を反射させない材料(吸音材)であるが音の透過率が大きいので、遮音効果は小さいんだ。

では、「遮音効果が大きい」ということはどういうことか、まず「遮音」を整理しよう!

②「遮音」とは、音を「反射または吸収」させて、透過させないことをいうんだ。

壁に音が入射(入射音)された場合、一部は反射(反射音)、一部は壁に吸収(吸収音)され、さらに、一部は壁の向こうに音が透過(透過音)するんだ。

したがって、「遮音効果が大きい」とは、音を反射させ、また吸収させることで、壁の向こうに音を漏らさないことになるんだぞ!
遮音の性能をあらわすものに「透過損失」があるんだ。次にこの「透過損失」を整理してみよう。

③「透過損失」とは、壁を透過した音(透過音)が、入射した音(入射音)よりどれだけ少なくなったかを示しているんだ。透過損失が大きいほうが、遮音性能がよい(透過する音の割合が小さい)ということになるんだぞ。

※したがって、「音を透過させないこと=透過音を減らすこと」は、同じ意味となり、これがすなわち「遮音」となるんだ。

音の反射・吸収・透過

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