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今週の質問(2020.06.29)

鉄筋コンクリート造での脆性ぜいせい破壊についてどのようなものがあるか、詳しく教えていただけますでしょうか?

鉄筋コンクリート造での主な脆性ぜいせい破壊は、せん断破壊、付着割裂破壊、柱の圧縮破壊があるんだ。まずは、下の図を見て確認してほしい。

鉄筋コンクリート造の破壊性状

最初は、左の図のせん断破壊だぞ。そで壁、たれ壁、腰壁と一体になった柱や断面が大きく長さの短い柱(短柱)は、せん断力が集中し、せん断ひび割れ発生後は、粘り強さが乏しく,脆性破壊となるんだ!

次に、右上の図が付着割裂破壊だ。主筋に異形鉄筋を用いた柱や梁に起こりやすい破壊なんだ。異形鉄筋は,コンクリートの付着性能は極めてよく滑脱することはない。滑脱しない代わりに鉄筋回りのコンクリートを局部的に破壊し,コンクリートと鉄筋がばらばらになる脆性な破壊だぞ!

そして、右下の図が柱の圧縮破壊になんだ。
柱の軸方向圧縮度が大きいと、図のように圧縮側のコンクリートが破壊する、脆性破壊になるんだ。

鉄筋コンクリート構造の構造計画では、これまで解説したような脆性破壊が起きないように計画していかなければならないぞ!

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