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今週の質問(2021.03.15)
防水工事とは、どのような工事ですか?
「防水工事」についての質問だね。
まず、「防水工事」とは何か、確認してみよう。
「防水工事」とは、屋根・ひさし・ベランダ・外壁、室内の水廻りなど防水が必要な箇所に行う工事で、主に「メンブレン防水」と呼ばれる不透水性の皮膜を形成する工事のことだ。
「メンブレン防水」の主な種類は、大きく4つに分類する事が出来る。
①アスファルト防水
アスファルトルーフィングと呼ばれるフェルト状のシートを、溶解釜で溶かしたアスファルトを使って数層に張り付けて防水層を形成する工法。
②改質アスファルト防水
改質アスファルト(合成ゴム又はプラスチックを添加して性質を改良したアスファルト)シートの裏面をトーチ状のガスバーナーであぶり溶融して、下地に密着させて防水層を形成するトーチ工法と、粘着層付改質アスファルトシートを裏面のはく離紙をはがしながら下地に接着する常温粘着工法の2つがあり、いずれもにおいがでない、溶剤の使用量が少ない特徴がある。
③合成高分子系シート防水
合成ゴム系(加硫ゴム)・合成樹脂系(塩化ビニル樹脂)などの薄い不透水性のルーフィングシートを、接着剤で下地に単層張りとしたり、固定金具によって固定したりして、防水層を形成する工法。
④塗膜防水
ウレタンゴム系、ゴムアスファルト系などの液体状の屋根用塗膜防水材を、シート状の補強布とともに下地に塗布することによって防水層を形成する工法。
防水工事といえば、アスファルト防水が主流だったけど、火気を使用することやアスファルトのにおいなどの関係で、近年は、火を使わず、においの少ない改質アスファルト防水や合成高分子系シート防水が使われることが増えてきているんだ。
防水工事は、それぞれの工法の特徴を理解して、作業方法をイメージして覚えるようにしよう!