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今週の質問(2021.04.12)
施工で積算に出てくる「設計数量」と「所要数量」の違いについて、詳しく教えていただけませんか?
設計数量と所要数量についての質問だね。
「設計数量」とは、設計図書に記載されている個数や設計寸法から求めた、長さ、面積、体積などの数量の事を言うんだ。
例としてあげると、コンクリート体積や左官工事や塗装工事などの仕上げ面積など、大部分がこの「設計数量」に該当するんだ。
「所要数量」とは、定尺寸法に対する「切りムダ」や、施工上やむを得ない損耗を「含んだ」数量の事を言うんだ。
例としてあげると、鉄筋材料や鉄骨の材料、造作材などが該当するんだ。
具体的な例として木材を取り挙げてみると、
図に示してある角材を使用する部位があったとする。
この角材は市場では定尺寸法で売られているので、設計図書で定められた設計寸法にするには切断する必要がある。つまり「切りむだ」が発生するんだ。そして木材は切り無駄や消耗が発生する事を考慮して設計数量ではなく所要数量で積算することになるんだ。
この様に、この設計寸法で拾った数量を「設計数量」、市場品の寸法で拾った数量を「所要数量」というんだ。
設計数量は「割増しを含まない数量」
所要数量は「割増しを含む数量」ということを覚えておこう!