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今週の質問(2021.04.19)
計画に出てくる「顕熱」と「潜熱」ってなんですか?
計画を勉強すると、最初の「室内環境・温熱」の分野に出てくる用語だね。
「顕熱」?
「潜熱」?
何の熱?本当に分かりにくいよね。
物質を加熱または冷却する場合、熱は2種類あるんだ。
まずは、グラフを見てみよう。
「温度が変化する熱(赤線)」と「温度が変化しない熱(青線)」がある。
これが「顕熱」と「潜熱」だ。
温度の上昇下降を伴う熱の出入りを「顕熱(けんねつ)」という。
「顕」という字は「あきらか。はっきりしている。あらわれる。あきらかになる。」という意味で、「顕かな熱」なんだ。温度計に温度の上昇下降が表示されるから、熱の出入りがはっきり目で確認できるね。
物体が固体から液体へ、液体から気体へ(あるいはその逆)変化するときに、温度が上昇下降せず物体の状態変化に費やされる熱が「潜熱(せんねつ)」なんだ。
「潜」という字は「もぐる。ひそむ。かくれる。」という意味で、「潜む熱」なんだ。水が水蒸気になったり、氷が水になって溶けたり、温度計には表れないけれど状態を変化させるときに必要な熱なんだね。
顕熱と潜熱を合わせて「全熱(エンタルピ)」と呼ぶよ。
「顕熱」と「潜熱」の違いは、学科試験でも入替問題として扱われるんだ。間違わないように覚えよう。