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今週の質問(2021.06.21)
傾斜路や階段の勾配で、「~以下」と記述されています。解説を読んでも、急なのか?緩いのか?分かりづらいです。
2級建築士 計画で、特に計画一般や住宅の分野で、階段や傾斜路の問題文に出てくる表現だね。実際の問題文で見てみよう。
例えば、令和2年No.11枝5問題文
『高齢者に配慮して、階段の勾配を7/11以下となるようにし、~』
まず、問題文の「勾配7/11」を図に描くよ。
底辺11、高さ7の三角形の斜辺が勾配になるんだね。
「勾配7/11」が分かったところで下図を見てくれ。
「7/11以下とは、7/11より緩い勾配」を示しているんだ。
設問は、基準となる「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」の基本レベル22/21以下と比べて、7/11以下は緩やかなので正しい記述だと分かる。お年寄りにも優しい階段になるね。
もう一つ問題を紹介するぞ、平成25年No.16枝4
『車椅子使用者の利用する高低差1mの屋外傾斜路において、勾配を1/15とし、~』
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)にて、「車椅子使用者に配慮した屋外傾斜路の勾配は、原則1/12以下、1/15以下が望ましい(高低差16cm以下の場合1/8以下とすることができる)。」となっている。
1/15と1/12はどちらが急なの?緩いの?分かるかな?
原則の1/12より1/15は緩やかだと分かるね。屋外傾斜路の勾配1/15以下はより緩やかなので、適当な勾配なんだ。正しい記述だね。この勾配ならば、車椅子でも登れそうだ。
勾配は急なのか?緩いのか?描いて比較してみよう。