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美術館・博物館で、薫蒸室というものがありますが、どのような目的の部屋で、なぜ収蔵庫や荷解き室に近接して設けないといけないのでしょうか?
今週の質問(2021.10.04)
薫蒸室(くんじょうしつ)とはどのような部屋なのか分からないと、なぜ薫蒸室を収蔵庫や荷解き室に近接して計画するのか理解しにくいよね。
薫蒸室とは、施設内の収蔵品への虫損を防止する為に、外部より運ばれてきた収蔵品を薬剤などで薫蒸する場所のことを言うんだ。分かりやすく言うと、収蔵品を消毒するんだ。
その他に、収蔵庫に入っている収蔵品を定期的に燻蒸し、虫損を防止する為などにも使用する部屋なんだ。
薫蒸室は、このような使われ方をする部屋の為、収蔵室や荷解き室に近接して配置計画されることが多いんだ!
もし荷解き室から薫蒸室が離れていたら、外部からの収蔵品に害虫が付いていた場合、荷解き室から薫蒸室に運んでいる間に、館内に害虫が入り込んでしまう可能性が高くなってしまうからね。
これで理解してもらえたかな?
どのような目的で利用する部屋か理解できると覚えやすいから、今回の質問のように分からないことがあったら、どんどん聞いてくれよ!!