試験のポイント

試験について

コンクリート主任技士は、「コンクリートの製造、工事および研究における計画、管理、指導等を実施する能力のある高度な技術を持った技術者」とされています。近年のコンクリート主任技士受験者数は、3,000人前後で推移しており、うち合格者数は毎年およそ400人前後、合格率は13%程度となっており、コンクリート技士と比べると難関資格となっています。

選考基準

土木学会コンクリート標準示方書(標準示方初)と日本建築学会建築工事標準仕様書JASS5鉄筋コンクリート工事(JASS5)の内容を理解し応答する能力、および関係法令とコンクリート関係のJISの内容についての解説のあるものはそれを含めての理解、また、与えられた課題について、実務経験を踏まえた内容の小論文を記述する能力、などが出題されます。

合格基準点

四肢択一問題(合計25問)と、記述式の小論文による試験となります。合格基準点は公表されていないので具体的な数字は出ませんが、これまでの受験生による聞き取り調査では、70点以上ではないかと推測されます。

具体的な出題傾向

  • ◎=毎年出題 ○=ほぼ毎年出題
  • ※出題分野は技士試験とほぼ同様ですが、内容がより濃い出題となっています。
分野 項目 例年の出題数 出題頻度
コンクリート用材料 セメント 1問
骨材 1問
混和材料 1~2問
1~2問
補強材 1問
環境貢献 1問
コンクリートの性質 フレッシュコンクリート 2問
硬化コンクリート 1~2問
環境・経年による劣化 アルカリシリカ反応 0~1問
耐久性一般、海洋・火害 1~2問
配(調)合設計 基本 1~2問
計算 1問
製造・品質管理 製造設備 1問
品質管理 1~2問
レディーミクストコンクリート 0~1問
施工 運搬・圧送 0~1問
打込み・締固め・打継ぎ 1問
表面仕上げ・養生 1問
型枠・支保工 1問
鉄筋の加工・組立 1問
寒中・暑中コンクリート 0~1問
特殊コンクリート マスコンクリート 1問
高流動・高強度・流動化コンクリート 1問
水中コンクリート 0~1問
プレストレストコンクリート 1問
工場製品 1問
構造・設計・配筋・ひび割れ 構造・設計 1問
配筋・ひび割れ 0~1問

学習の進め方

コンクリート主任技士試験は、コンクリート材料からコンクリートの性質、製造、施工、構造設計にいたる広範囲な知識が要求されています。ただし、全ての分野において、類似の問題・同一肢が数多く出題されているため、毎年の出題の傾向から、出題頻度の高い箇所を中心に(点数を稼ぎやすいため)学習を進めてください。

特に近年では、昨今の環境問題が反映された環境貢献に関する主題が多く、小論文のテーマにおいても「コンクリートに関わる環境負荷の低減」は頻出しています。小論文は、高度な専門技術者としての的確な説明能力が問われていますので、しっかりとした事前準備が必要です。

日建学院の映像講義で大まかに各項目の概要とキーワードをつかみ、その後テキストで同項目の内容を詳細に把握・理解し、演習問題、確認テスト、問題集に取り組むとより効率的に合格を目指すことができます。

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