『建築資料研究社
全国建築学生チャレンジコンペ』
建築資料研究社は、「文化としての住まいを考える」『住宅建築』(1975-)、「庭の過去・現在・未来を発信し続ける」『庭』(1976-)、「インテリアの心地よさをつくる」『CONFORT[コンフォルト]』(1990-)の3つの雑誌を出版する会社です。それぞれが長きにわたり日本の風土や伝統を踏まえつつ、現代の建築、庭、インテリアの在り方を考えてきました。
2024年秋、『CONFORT[コンフォルト]』は200号を迎えました。2025年には『住宅建築』が創刊50周年、さらに2026年には『庭』が創刊50周年を迎えます。この節目を機に、学生コンペを開催します。伝統の中に新鮮な息吹を吹き込むような提案を期待しています。
テーマ〜 まだ名もない和の表現 〜
「和」とは多くの解釈が可能ですが、それは建築、内装、庭園、さらには人々の所作まで、様々な手法、表現、技術が織り重なって形作られるものです。「和」は時代を超えて、新たな解釈や技術、挑戦の積み重ねによって進化してきたものであり、常に上書き可能で自由な概念と捉えることができます。
例えば、「軒下」や「縁側」という言葉からは、日本の建築における中間領域を作り出す手法が想起されるでしょう。また、「借景」や「見立て」といった概念も、日本の建築に携わる人ならすぐにその手法が思い浮かびます。建築家・黒川紀章は、「花数寄」という言葉を残しました。これは、愛媛県にある臥龍山荘などで見られる、異なる要素が組み合わさることで生まれる美しさ、そして多様な解釈を生む美しさを表現したものです。
そこで皆様には、伝統的な社寺や住宅、庭園などにおける名前のついていない手法を見つけ出し、新たな名前をつけていただきたいと考えています。そして、その手法を用いて「和」を表現してください。
建築以外の分野に存在する和の手法が、建築に応用される可能性もあるでしょう。難しく考える必要はありません。雑誌や実物を通じて心地よいと感じたことを分析し、それを「言葉」にし、さらに空間で「表現」していただければと思います。
この問いに正解はありません。我々は最優秀案を決めることを目的としているわけではありません。むしろ、様々なチャレンジを評価する場を提供したいと考えています。審査員それぞれが違いを尊重し、自由な意見を交わす場、伝統をリスペクトしつつも未来に挑戦する場、それがこのイベントの趣旨です。
100年後、1000年後、この機会に生まれた空間操作が「和」の手法として後世に残ることを期待しています。出版社として、優れた提案を未来に伝えるべく、受賞作品を一冊にまとめ書籍化する予定です。
応募概要
応募資格 |
2025年4月時点で大学・大学院・短期大学、高等専門学校、専門学校等に在籍している学生
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審査員 |
原田真宏(はらだ・まさひろ)建築家 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 主宰 1973年 静岡県生まれ。1997年 芝浦工業大学大学院建設工学専攻修了。1997-2000年 隈研吾建築都市設計事務所。2001-2002年 文化庁芸術家海外派遣研修制度(J.A.M.LAPENA & ELIAS TORRES Architects)。2003年 磯崎新アトリエ。2004年 原田麻魚と共に MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 設立。2008年 芝浦工業大学 准教授。2016年- 芝浦工業大学 教授。代表作として〈XXXX〉、〈m3/Kg〉、〈Tree house〉、〈海辺の家〉、〈Seto〉、〈知立アフタースクール〉、〈道の駅ましこ〉、〈Entô〉、〈STROOG 社屋〉などがある。主な受賞歴に SD Review 鹿島賞(2003)、AR Awards(2008, 2009, 2011, 2015)、LEAF AWARDS(2011, 2015)、JIA 新人賞(2015)、AACA 賞(2015, 2021, 2022) 芦原義信賞(2015)、日本建築学会作品選奨(2017, 2018)、JIA 日本建築大賞(2018)、BCS 賞(2018, 2021)、日本建築学会賞(作品)(2020)、 AACA 賞 優秀賞(2021)、JIA 優秀建築選(2022)、第14回 JIA 中国建築大賞 2022 大賞(2023)、JIA 優秀建築賞(2023)ほか。 山田紗子(やまだ・すずこ)建築家 / suzuko yamada architects 代表取締役 1984年 東京都生まれ。大学在学時にランドスケープデザインを専攻。卒業後は藤本壮介建築設計事務所で建築を学び、その後東京芸術大学大学院に進学。在学時に東京都美術館主催「Arts&Life:生きるための家」展で最優秀賞を受賞し、原寸大の住宅作品を展示する。独立後の主な仕事として、daita2019、Art Week Tokyo2023会場、2025年大阪関西万博休憩施設(2025年公開)などがある。近年の主な受賞に第三回日本建築設計学会賞大賞、第三十六回吉岡賞、Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal、2022年日本建築学会作品選集新人賞、第三回小嶋一浩賞など。 本多健(ほんだ・たけし)建築家 / 株式会社HOOP 代表取締役 建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年 島根県生まれ プランツアソシエイツを経て、2002年 独立。2005年 シェアオフィスFLAT4設立。2015年 建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準に関する委員を務める他、山梨県丹波山村等で空き家のまちづくり等を進める。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問 渡辺未央(わたなべ・みお)隔月刊『CONFORT』編集長 2006年 日本大学大学院理工学研究科修了。同年、有限会社アイシオール入社、『コンフォルト』編集部に所属する。2022年8月号より同誌編集長。 戸谷知里(とや・ちさと)隔月刊『住宅建築』編集長 2016年 京都工芸繊維大学大学院修了。同年、建築思潮研究所に入社、『住宅建築』の編集に携わる。501号(2023年10月号)より編集長を務める。 澤田忍(さわだ・しのぶ)季刊『庭』編集長 大手住宅メーカー勤務後、株式会社商店建築社入社。月刊『商店建築』編集部にて編集に携わる。2001年『indoor green style』誌創刊。 2007年春夏号まで編集長を務める。2007年10月『URBAN GREEN』発刊。2008年 同社を退社。2013年より現職。 |
日程 |
応募登録期間2024年11月5日(火)~2025年3月16日(日)23:59まで 作品提出期間2024年12月1日(日)~2025年3月31日(月)23:59まで 結果発表2025年4月5日(土) ※建築情報サイト「LUCHTA(ルフタ)」内で審査結果及び各賞の発表をします。 |
公開審査 |
日時2025年4月5日(土)11:00~17:00 会場としま区民センター 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-10(JR他各線「池袋駅」(東口)より徒歩7分) ※詳しいスケジュール・場所については追って参加者のみなさまにご連絡させていただきます。 |
賞 |
※複数の作品をご応募いただいた場合でも、同一の方が受賞できるのは1作品のみとなります。
※グループでの提出が対象となった場合は、代表者への贈呈、インタビューといたします。
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提出物 |
提出物A3横 二枚以内 PDFでの提出(手書き可) 応募フォームには下記三点が必要です。
設計条件インテリア、建築、ランドスケープ、アート等。 ※敷地や考え方のヒントにつきましては、応募登録いただいた方へメールにてお知らせいたします。 |
参考雑誌 |
各雑誌のホームページはこちらからご確認いただけます。
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応募方法 |
応募登録建築情報サイト「LUCHTA(ルフタ)」の「応募登録用フォーム」へお進みいただき、応募登録をしてください。 |
注意事項 |
提出物についての注意
その他 注意事項等
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主催 |
株式会社 建築資料研究社/日建学院 |
お問合せ |
株式会社 建築資料研究社/日建学院 学生サポート課 |