2025年 2級建築士 設計製図課題発表

令和7年 二級建築士試験
「設計製図の試験」の課題

シェアハウス
(木造)

[要求図書]

  • 1階平面図兼配置図[縮尺1/100]
  • 各階平面図[縮尺1/100] 
  • 床伏図兼小屋伏図[縮尺1/100]
  • 立面図[縮尺1/100]
  • 矩計図[縮尺1/20]
  • 面積表
  • 計画の要点等
  • (注1)各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定します。
  • (注2)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(矩計図については10ミリメートル)の方眼が与えられている。

[注意事項]

  • 試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
  • なお、建築基準法等の関係法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。

令和7年 課題分析

【課題のテーマについて】

 今年の課題は、「シェアハウス(木造)」です。

 専用住宅や併用住宅ではなく、専用施設が出題されました。
 2級建築士設計製図試験の課題で木造の専用施設の出題は、令和4年の「保育所(木造)」に続いて2度目となります。

  •  過去に課題名にシェアハウスが入ったものとしては
  • 〇令和2年:
    シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい
    (木造2階建て)
  •  があります。

 今回出題された「シェアハウス(木造)」はシンプルなテーマですが、課題を補足する説明がないため、立地条件や周辺環境等による施設の共用部分及び専用部分の考え方等、あらゆるパターンを想定して学習する必要があります。
 今年の試験から省エネ基準適合義務化への対応も必要となります。

[1]要求図書(図面等)について

 今年の「要求図面」は次のように公表されました。

【要求図書】

「1階平面図兼配置図」「各階平面図」「床伏図兼小屋伏図」「立面図」「矩計図」「面積表」及び「計画の要点等」

 令和5年同様に「矩計図」が要求されました。「矩計図」は屋根から基礎までを作図し、「床伏図兼小屋伏図」との整合性も求められるため、木造建築物を理解したうえで作図練習に取り組む必要があります。
 また、「計画の要点等」における「工夫した事項や設計意図」等の文章表現(記述)や図面との整合性も重要になります。

[2]近年の試験結果の分析

 近年の試験結果における特徴は、次のようになります。

出題 ランクⅠ ランクⅡ ランクⅢ ランクⅣ
RC造 R06 47.0% 4.7% 37.1% 11.1%
木造 R05 49.9% 5.7% 37.9% 6.5%
R04 52.5% 7.7% 30.7% 9.1%
RC造 R03 48.6% 7.7% 31.9% 11.8%
木造 R02 53.1% 6.9% 32.6% 7.4%
R01 46.3% 12.5% 30.1% 11.1%

 「ランクⅠ」が合格です。合格率は例年50%前後(令和元年~6年の平均:約49.6%)です。
 令和元年以降「ランクⅢ」の割合が増え、
「ランクⅣ」と合わせると約42.9%となっています。「ランクⅢ」、「ランクⅣ」にならない力をつければ、合格率は約86.8%になります。

 「未完成」や「失格項目」によって不合格になる「ランクⅣ」、大きな減点項目によって不合格になる「ランクⅢ」にならないためには、【速く正確に問題文を読み取る力】と【速く正確に図面を仕上げる作図力】が特に重要な条件です。

【課題の検討】

 今年の課題について、検討が必要な事項

(1)敷地条件
  • ・敷地の規模:16~18m×16~18m程度
(2)屋外施設
  • ①駐車スペース(車椅子使用者用等)
    1~2台程度
  • ②駐輪スペース
    3~6台程度
  • ③その他
    屋外テラス、緑化スペース、屋外スロープ、
    花壇、菜園等
(3)延べ面積
  • ・過去の試験では、140m2~250m2程度の間で出題
    されています。
(4)人員構成
  • ・入居者の人数による(3~8人程度)
(5)要求室
  • ・共用部分:
    ①玄関 ②居間・食事室・台所 ③洗面室 
    ④洗濯室 ⑤浴室 ⑥シャワー室 ⑦便所 
    ⑧納戸 ⑨交流スペース 等
  • ・専用部分:
    ①個室
  • ※その他:
    ①エレベーター ②吹抜け ③バルコニー 等

【過去の出題分析を踏まえた課題対策】

 近年の試験は、出題者の意向を汲み取り、受験者として適切な解答ができる能力があるかどうかを確認する出題となっています。そのためには、問題文を正確に読み取り、出題者の意向を取り入れて計画し、計画の要点等により出題者にアピールすることが重要です。

 また、課題の公表の際、要求図書とともに「注意事項」も公表されました。
 建築基準法等の関係法令や要求図書、主要な要求室等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。

 試験対策として、建築基準法等の関係法令の理解、出題者側の意向を実習課題を通して汲み取る訓練をしながら、設計製図の練習を進めることが合格への近道です。


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