2025/09/08 配信の解答と解説
次の記述について、正しいか、誤っているか、判断しなさい。
- (1) 誤り
- 板材では、髄(樹心)側を木裏、樹皮側を木表という。一般に樹皮側のほうが乾燥にともなう収縮が大きいので、板目材は乾燥すると、木表側に凹に変形する。
- (2) 誤り
- 木材の強度は、繊維飽和点(含水率:約30%)以上では、含水率が変化しても強度に影響はないが、それ以下になると含水率が小さいほど強度は増大する。したがって、木材の強度は、含水率30%のときより15%のときの方が大きい。
- (3) 正しい
- 木材の収縮率は、図のように繊維方向0.1~0.3%、年輪の半径方向2~5%、年輪の接線(円周)方向5~10%であるから、繊維方向より年輪の接線方向のほうが大きい。
- (4) 誤り
- 木材の繊維方向の材料強度は、一般に、曲げ、圧縮、引張り、せん断の順に小さくなる。したがって、木材の繊維方向の許容応力度の大小関係は、曲げ>圧縮>引張りである。建築基準法施行令第95条1項、平成12年建設省告示第1452号。
- (5) 正しい
- 木材は加熱とともに炭化した表面部分が内部を燃焼しにくくする。
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