2025年 2級建築士 設計製図試験 合格発表

2025年の二級建築士の設計製図試験の合格率や採点項目、
課題のポイントなど、詳細をご確認いただけます。

2級建築士 設計製図試験実績 当学院受講生合格者数 1,777名 合格占有率38.3% [合格実績詳細]

製図なら日建学院

  • ※日建学院の合格実績には、模擬試験のみの受講生、教材購入者、無料の役務提供者、過去受講生は一切含んでおりません。
  • ※2025年12月2日 16:00時点での速報値です。

試験データ

2025年(令和7年)9月14日に実施された2級建築士設計製図試験の結果が、2025年12月2日(火)に公表されました。

  2025年 2024年
学科の試験 設計製図の
試験
学科の試験 設計製図の
試験
試験日 7月6日(日) 9月14日(日) 7月7日(日) 9月15日(日)
実受験者数 16,383人 10,006人
(うち、
製図から
4,214人)
17,602人 9,947人
(うち、
製図から
3,910人)
合格者数 6,698人 4,645人 6,883人 4,680人
合格率 40.9% 46.4% 39.1% 47.0%
最終 実受験者数 a 20,597人 21,512人
合格者数 b 4,645人 4,680人
合格率 b/a 22.6% 21.8%

2025年 2級建築士設計製図課題

令和7年 二級建築士試験
「設計製図の試験」の課題

シェアハウス(木造)

[要求図書]

  • 1階平面図兼配置図[縮尺1/100]
  • 各階平面図[縮尺1/100] 
  • 床伏図兼小屋伏図[縮尺1/100]
  • 立面図[縮尺1/100]
  • 矩計図[縮尺1/20]
  • 面積表
  • 計画の要点等
  • (注1)各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定します。
  • (注2)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(矩計図については10ミリメートル)の方眼が与えられている。

[注意事項]

  • 試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
  • なお、建築基準法等の関係法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。

総評

令和7年 合格率

受験者数は10,006人、合格者は4,645人、合格率は46.4%となり、昨年よりも0.6%低い結果となりました。
近年の傾向として、合格まであと一歩のランクⅡの割合が3.5%と低く、ランクⅢ・ランクⅣの合計が50.1%と高い割合になっています。

公益財団法人 建築技術教育普及センターから発表された「設計製図試験」の合否判定基準等における採点結果の区分等の欄に、

○解答の傾向
「未完成」、「面積違反」、「主要室の欠落」、「設計条件違反(吹抜けの大きさ、LDK及び交流スペースの計画、避難経路)」に該当するものが多かった。

とあり、ランクⅣ(図面の未完成や失格要件)は25.1%(昨年+14.0%)と昨年よりも大幅に増加し、ランクⅢ(設計条件違反)は25.0%(昨年-12.1%)という結果となりました。
これは、作図の練習不足、木構造に対する理解不足、問題文の読み取り・確認不足、要求室の特記事項の対応不足等が要因と考えられます。

近年の合否判定結果の内訳

合格率(ランクⅠ)及びランクⅡ~Ⅳの分布は、下表のとおりです。

令和7年の試験において
合否を分けた採点項目

主な失格項目

  1. 木造2階建てでないもの
  2. 要求図書のうち図面が1面以上未完成
  3. 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合等)
  4. 面積等の不整合
  5. 要求室等のうち、次のいずれかの室が欠落又は設置階が違っているもの
    1階:玄関、LDK、個室(A)
    2階:交流スペース、個室(B)、吹抜け
    屋外:屋外テラス
  6. 著しく非常識な計画(階段の欠落等)

課題の特色に対する減点項目

  1. LDKに屋外テラスと直接行き来できる出入口を計画していない
  2. リビング又はダイニング部分の上部に7.0m2以上の吹抜けを設け、2階の廊下又は交流スペースから見下ろせる計画としていない
  3. 交流スペースを室として計画していない。廊下側の壁に窓を設けていない
  4. 個室(A)の採光が不足している
  5. 個室(B)のバルコニーが直接道路に面していない場合、バルコニー前面に有効幅員1.5mの空地及び避難経路を確保していない
  6. 屋外テラスをLDKと同じ床高で計画していない

課題のポイント

今年の課題のポイントを整理すると次のようになります。

入居者の交流とプライバシーの確保に配慮した計画

  • ★LDKに屋外テラスと直接行き来できる出入口を計画しているか
  • ★リビング又はダイニング部分の上部に7.0m2以上の吹抜けを設け、2階の廊下又は交流スペースから見下ろせる計画としているか
  • ★交流スペースを室として計画し、廊下側の壁に窓を設けているか
  • ★計画の要点等①と合致しているか

上下階の床衝撃音・騒音等に配慮した計画

  • ★計画の要点等②と合致しているか

LDKについては、耐震性及び上階からの荷重等に配慮した計画

  • ★計画の要点等③と合致しているか

屋外テラスの計画

  • ★屋外テラスはLDKと同じ床高で計画しているか

敷地内の通路の計画

  • ★個室(B)のバルコニーが直接道路に面していない場合、バルコニー前面に有効幅員1.5mの空地及び避難経路を確保しているか

延べ面積

  • ★指定された延べ面積「200m2以上、250m2以下」で計画しているか

建築面積

  • ★指定された建蔽率60%以下「建築面積133.80m2以下」で計画しているか

要求室等の床面積

  • ★LDKの床面積を25㎡以上で計画しているかか
  • ★吹抜けを7.0m2以上で計画しているか
  • ★個室(A)4室の床面積を各13m2以上で計画しているか
  • ★個室(B)3室の床面積を各18m2以上で計画しているか

計画の要点等の記述

  1. 1階と2階の入居者同士の交流に配慮しつつ、多様な入居者を想定したプライバシーの確保について、考慮した点
  2. 上下階の床衝撃音・騒音対策について、工夫した点
  3. LDKに設ける耐力壁の「仕様(筋かい、構造用面材等)」、「壁倍率」及び「耐力壁の配置」について工夫した点

 ★自身のプランと記述内容が合致しているか

合格対策

2026年 設計製図試験で合格を確実にするための学習ポイント

1.現状の把握と弱点補強

ランクⅡ~Ⅳの受験生は、次年度対策を行う際に次の点に留意しなければなりません。

  • ランクⅡ:見直しの徹底、作図の正確性や表現力の向上、課題の特徴を把握し、まとめ上げる柔軟性
  • ランクⅢ:作図のスピードアップを図り、見直し時間を確保することで図面の不備や不整合による減点を無くすこと。
    採点のポイントを把握し、優先順位をつけたプランニング
  • ランクⅣ:第1に、丁寧で、正確な減点されない作図力の習得
    第2に、プランニング手順を身につけ、課題文の複雑多様な条件を整理する計画力の習得
    第3に、設計意図を表現できる文章力の習得
    最後に、時間内に作図力、計画力、文章力を最大限発揮するための、時間管理能力の習得

2.2026年の設計課題は「木造課題」が予想されます。

木造課題は、図面相互の整合性がポイントです。平面図の他に伏図や矩計図・部分詳細図、立面図等が要求され、構造に対する理解力と作図表現等の正確な作図力が必要となります。
計画面では、「ゾーニング・動線計画」、「屋外施設との関わり」「構造計画」の他、「適宜とされる面積設定」や「計画の要点等の記述」など、計画力(提案力)も必要です。

3.課題発表までの期間に、「作図力」と「計画力(提案力)」を身につける必要があります。

課題テーマが発表される6月中旬ごろまでに一式図を3時間以内で完成できる能力「作図力」を身につけることが、合格への必須条件です。
また、この時期に計画力の基礎となる「プランニングの進め方」を習得することで、課題発表後は、作図から計画に学習のウエイトを移行して、当年度課題の対応力の習得に専念できます。

4.木造に対する知識の強化が不可欠です。

木造の知識無くして、建物は計画できません。特に、伏図や矩計図・部分詳細図の作図には、架構など構造に関する知識に加え、仕上げ材料等に関する知識も必要です。

当学院では段階的に学習を進められるよう基礎的な知識及び技能を養成する講義についても準備しています。

作図力の養成

  1. 木造の基本
  2. 平面図スピードアップ製図法(木造)
  3. 伏図スピードアップ製図法(木造)
  4. 矩計図スピードアップ製図法(木造)
  5. 立面図スピードアップ製図法(木造)
  6. 一式図スピードアップ製図法(木造)
  7. 伏図の基本

問題文の読み取り(読解)及びプランニング(計画)の過程が年々難しくなる傾向にあります。
今、必要とされるのは、「時間内に、丁寧で、正確な図面を描きあげる力」=「作図力」と「与えられた条件下で自ら考え判断し、計画をまとめ提案する力」=「計画力・文章力」です。

課題発表までに、「スピードアップ製図法」等、作図手順を繰り返し学習することで、「作図力」の向上を図るとともに、「木造の基本的な知識」、「プランニングの進め方」等の講義を通して、構造の理解を深め、プランニングのセオリーを学び「計画力・文章力」の向上を図ります。

2級建築士設計製図 試験対策

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