建築資料研究社 全国建築学生
チャレンジコンペ2026[特別企画]
審査員 事前インタビュー

Interview
原田真宏(はらだ・まさひろ)
建築家 /
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 主宰
1973年 静岡県生まれ。1997年 芝浦工業大学大学院建設工学専攻修了。1997-2000年 隈研吾建築都市設計事務所。2001-2002年 文化庁芸術家海外派遣研修制度(J.A.M.LAPENA & ELIAS TORRES Architects)。2003年 磯崎新アトリエ。2004年 原田麻魚と共に MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 設立。2008年 芝浦工業大学 准教授。2016年- 芝浦工業大学 教授。代表作として〈XXXX〉、〈m3/Kg〉、〈Tree house〉、〈海辺の家〉、〈Seto〉、〈知立アフタースクール〉、〈道の駅ましこ〉、〈Entô〉、〈STROOG 社屋〉などがある。主な受賞歴に SD Review 鹿島賞(2003)、AR Awards(2008, 2009, 2011, 2015)、LEAF AWARDS(2011, 2015)、JIA 新人賞(2015)、AACA 賞(2015, 2021, 2022) 芦原義信賞(2015)、日本建築学会作品選奨(2017, 2018)、JIA 日本建築大賞(2018)、BCS 賞(2018, 2021)、日本建築学会賞(作品)(2020)、 AACA 賞 優秀賞(2021)、JIA 優秀建築選(2022)、第14回 JIA 中国建築大賞 2022 大賞(2023)、JIA 優秀建築賞(2023)ほか。
「50年先へつなぐ、コトバとカタチ」をテーマにした本コンペにおいて、特に注目している点や、重要視している要素は何ですか?
カタチもコトバも生まれる瞬間が面白いと思っています。
モヤモヤと私たちの周囲に漂っている時代の気配のようなものがあって、それをコトバとして、あるいはカタチとして掬い取ることで、皆が「ああそうだよね」と、理解し共有できるようになる。
その瞬間を境にして、不可視だったものが操作可能な対象へと変わるわけです。
何か皆が感じている、ちょっと気持ち悪かったり、あるいは、ほんのり好ましく思っていたりするような事柄たちに対して、コトバやカタチにすることで、ポンッと膝を打ちたくなるような明快な理解が生まれる。そんな提案を期待したいと思います。
50年先にも価値を持ち続ける建築(カタチ)には、どんな「要素」が宿っていると感じますか?
今回の文脈で言うと「記念碑性」でしょうか。
その建築(カタチ)が現れたことで、ある時代のテーマ(コトバ)がセットされたような時、それ以降ある一定の時代、皆が共通する事柄について思考し試行していくことになります。
その時、その作品は記念碑となるのでしょう。
言い換えれば、「時代を画する建築」というものです。
ご自身がこれまでに手掛けた、もしくは感銘を受けた、今回のコンペのテーマに関連した表現を持つ作品はありますか?
そうですね。一つの作品と連動しているわけではありませんが、私の作品全般を貫通するテーマ(コトバ)としては「質の対話」という短いテキストがあります。建築を形而上のレベルで完結させてしまうのではなく、形而下のフィジカルな世界との応答行為であると定義した、私の意思の表明、大袈裟に言えば作家性の宣言文のようなものです。
もっと個別なカタチとコトバの対応で言えば、「道の駅ましこ」で定めた「風景で作り、風景を作る」でしょうか。建築を構成する「形・質」の両方をその土地の風景から見出したなら、出来上がった建築はその土地の風景を更に高め皆に分かりやすくするようになるとし、そんな建築をつくろうと、プロジェクトのテーマをセットしたものになります。
審査員として学生に期待すること、伝えたいことはありますか。
コトバとカタチを時代の空気の中から掬い上げる、と、先ほど私は言ったわけですが、掬い上げるのは皆さん自身です。自分がよくよく世界を観察して、解釈して、コトバとカタチに定着することを試みてください。それは私の場合と同じように、自身の理想やスタンスの表明であり、それはつまり、あなたの作家性の種を見つけることにつながるのでしょう。皆さんだからできる新鮮で共感を呼ぶ提案を期待しています。
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