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土木施工管理技士の難易度や合格率は?
勉強時間や勉強方法について解説!

土木施工管理技士は、施工管理技士国家資格の中の1つです。種類は、1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士があります。1級土木施工管理技士の資格があれば監理技術者として認められ、2級土木施工管理技士の資格があれば一般建設業の許可を受けることができます。ここでは、それぞれの難易度はどの程度なのかをお伝えいたします。


目次



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1級土木施工管理技士の難易度・合格率は?

1級土木施工管理技士はどれくらいの難易度なのでしょうか?ここでは、1級土木施工管理技士の合格率を確認していきましょう。


一次検定

  受検者数 合格者数 合格率
2024年度(R6年度) 51,193人 22,705人 44.4%
2023年度(R5年度) 32,931人 16,311人 49.5%
2022年度(R4年度) 38,672人 21,097人 54.6%
2021年度(R3年度) 37,726人 22,851人 60.6%
2020年度(R2年度) 29,745人 17,885人 60.1%

1級土木施工管理技士における一次検定の合格率は「50~60%」程度で推移していましたが、2024年度(R6年度)より、

  • ・試験の名称変更(学科試験→第一次検定、実地試験→第二次検定)
  • ・第一次検定合格後に「建築施工管理技士補」の称号を取得可能
  • ・監理技術者補佐としての勤務が可能
  • ・第一次検定合格の期限が無期限に

となったことにより、2024年度(R6年度)の合格率は44.4%と過去10年間で最も低い合格率となりました。

※2024年度(R6年度)1級土木施工管理技士第一次検定の結果などは、以下のサイトを確認してみてください。


二次検定

  受検者数 合格者数 合格率
2023年度(R5年度) 27,304人 9,060人 33.2%
2022年度(R4年度) 24,462人 7,032人 28.7%
2021年度(R3年度) 26,558人 9,732人 36.6%
2020年度(R2年度) 24,204人 7,499人 31.0%
2019年度(R元年度) 24,688人 11,190人 45.3%

上記の表から、二次検定の合格率を平均すると「35%」程度であることがわかります。2021年の制度変更により、施工管理法(応用能力)に加えて監理技術者としての知識を問う問題が追加されています。

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2級土木施工管理技士の難易度・合格率は?

ここまで1級土木施工管理技士の合格率について紹介しました。それでは、2級土木施工管理技士の難易度や合格率はどれくらいなのでしょうか。


一次検定

    受検者数 合格者数 合格率
2024年度
(R6年度)
前期:一次検定 13,593人 5,840人 43.0%
後期:一次検定 13,608人 6,130人 45.0%
一次検定・二次検定 12,078人 5,315人 44.0%
2023年度
(R5年度)
前期:一次検定 15,526人 6,664人 42.9%
後期:一次検定 14,627人 7,911人 54.1%
一次検定・二次検定 13,348人 6,764人 50.7%
2022年度
(R4年度)
前期:一次検定 16,041人 10,175人 63.4%
後期:一次検定 11,848人 7,361人 62.1%
一次検定・二次検定 16,067人 10,453人 65.1%

2022年度(R4年度)までは、合格率は60~70%台で推移していましたが、上記の表の通り近年は50%を下回る厳しい結果で推移しています。過去問題の暗記だけでなく、基礎的な知識をしっかりと定着させる対策を取る必要があるでしょう。

※2024年度(R6年度)2級土木施工管理技士第一次検定(後期)の結果などは、以下のサイトを確認してみてください。


二次検定

  受検者数 合格者数 合格率
2023年度(R5年度) 26,178人 16,464人 62.9%
2022年度(R4年度) 27,304人 9,060人 37.9%
2021年度(R3年度) 24,462人 7,032人 35.7%
2020年度(R2年度) 26,558人 9,732人 42.2%
2019年度(R元年度) 24,204人 7,499人 39.7%

2級土木施工管理技士における二次検定の合格率は、平均すると「35~45%」程度です。ただ、2023年の合格率が「62.9%」であるのに対し、2021年の合格率は「35.7%」となっており、年度によって難易度に変化があることがわかります。


1級と2級の難易度・合格率の比較

(資格) 1級土木施工管理技士 2級土木施工管理技士
(試験) 一次検定 二次検定 一次検定 二次検定
2024年度 44.4% 41.2% 44.6%  
2023年度 49.5% 33.2% 52.5% 62.9%
2022年度 54.6% 28.7% 64.0% 37.9%

※2級土木施工管理技士「一次検定」の数値は、「一次検定・二次検定(受検者の内、一次検定)」及び「一次検定のみ(後期)」の受検者数の合計

2022年から2024年の合格率を1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士で比較を行いました。
第一次検定を1級と2級で比較すると、1級土木施工管理技士の方が合格率が低く、難易度が高いことがわかります。

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土木施工管理技士の合格に必要な勉強時間

土木施工管理技士に合格するためには、どれくらいの勉強時間を設ければいいのでしょうか?以下で、1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士、それぞれ必要な勉強時間を確認していきましょう。


1級土木施工管理技士の場合

勉強するうえで大切なのは計画性です。
1級土木施工管理技士の場合、「500~600時間」程度の勉強時間が必要と言われています。1級土木施工管理技士は2級よりも難易度が高いため、より多くの勉強時間が求められます。

1日2時間のペースで勉強を進める場合、「250~300日間」の期間を要することになりますが、試験は1年に1回しか実施されないため、長期的な勉強計画を立てることをおすすめします。


2級土木施工管理技士の場合

2級土木施工管理技士の合格に必要な勉強時間は「300~400時間」です。1日2時間のペースで勉強を進めると仮定すると、「150~200日間」の期間が目安になります。

このように、1級土木施工管理技士、2級土木施工管理技士どちらも多くの勉強時間を要しますが、勉強スケジュールを立て、自分に合った勉強方法を見つけることで、効率的に学習を進めることが可能です。
一方、計画的に勉強をせずに、短い期間で知識を詰め込もうとすると失敗する可能性があります。以下でその理由を確認していきましょう。

土木施工管理技士の勉強が
一夜漬けでは難しい理由

土木施工管理技士に合格するためには、計画的に学習を進めていく必要があります。ここでは、土木施工管理技士の勉強が一夜漬けでは難しい理由を確認していきましょう。


試験範囲が広い

一夜漬けで土木施工管理技士合格を目指すのが難しい理由として、試験範囲が広いことが挙げられるでしょう。
1級土木施工管理技士における一次検定の出題範囲は以下の通りです。


分野 項目
土木工学等

1.土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。

2.土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。

施工管理法

1.監理技術者補佐として、土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。

2.監理技術者補佐として、土木一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。

法規 建設工事の 施工の 管理を 適確に 行うために般的な知識を有すること。

このように、一次検定だけでも幅広い分野の項目をカバーする必要があることがわかります。


二次検定の合格率が低い

先ほど紹介したように土木施工管理技士の試験は、1級・2級ともに二次検定の合格率が低いです。

特に、二次検定では「記述論文」に挑戦する必要があり、難易度が高いと感じる人が多く見受けられます。工法や施工管理に関して、正確に記述できるように記述問題の対策をすることが大切です。
参考書や過去問の記述問題で、実際に手を動かしながら繰り返し練習しましょう。


経験記述問題の対策が難しい

二次検定では経験記述問題が問われるため、一夜漬けで土木施工管理技士合格を目指すのが難しいと言われています。

経験記述問題とは、自分が実際に工事現場で経験したことが問われる問題です。自分の経験が相手に伝わるようにわかりやすく記述する必要があるため、短期間での対策は難しいでしょう。
さらに、経験記述問題は配点が高い傾向にあります。スムーズに解答できるようになるまで、繰り返し練習することが大切です。

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土木施工管理技士に合格するために

近年の土木施工管理技士試験では、基礎知識の問題のみでなく、応用的な能力問題も出題されます。そのため、独学で勉強するよりも、通信講座を受講したり、専門の学校に通って対策をしたりすることをオススメいたします。


スケジュールを立てて勉強する

勉強するうえで大切なのは計画性です。
試験日から逆算して考えて、1日最低何時間勉強するのかをルールとして決めておきましょう。そうすることで、合格に必要な勉強量を計画的に消化していくことが可能です。

一番やってはいけないことは、無理して1日に詰め込んだり、3日間全く勉強しなかったりと、気分によって勉強量を変化させていくことです。
気分で勉強量を変えていってしまうとモチベーションが変動し、長期的に学習することが難しくなります。

そのため、「1日最低〇時間は勉強する」と決めて、毎日継続していくことが大切です。


答えだけを見て納得しない

勉強を進めるうえでありがちなのが、「答えが合っていたから問題ない」と思い込んでしまうことです。
もちろん、解答に正解することが試験では最も大切なことにはなりますが、択一式の問題に関しては"なんとなく"選んだ解答が正解することは多々あります

そのまま何となく理解した状態にしておくと、次回同じ問題が出たときに正解できる確率が落ちてしまうため、必ず悩んだ問題やどこが正解なのか自分で説明できない問題に関しては、解答を読んで確認をすることが大切です。


アプリを活用して隙間時間に勉強する

仕事をしながら学習をする上で難しいのが時間づくりです。
どうしてもまとまった時間が取れず、一気に学習を進めるといったことが難しいことがあります。
その時に大切なのが隙間時間を利用し、少しでも学習を進める、知識を定着化させることです。
昨今ではアプリを使って学習することも可能となっているため、隙間時間を活用し、少しでも学習を進めることを意識しましょう。


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まとめ

近年の土木施工管理技士の試験は、問題数の増加や受検資格の緩和による受検者増加などで、難易度が上がっている傾向にあります。合格のためには過去問題の暗記に頼るだけでなく、専門用語の知識や重要項目のしっかりとした理解などが必要になるでしょう。

本記事では土木施工管理技士の勉強方法や対策方法についてもまとめました。
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