HOME > 1級建築士TOP > 建築士になるには? > 設計士と建築士の違いとは?資格・年収・仕事内容についてわかりやすく解説!

設計士と建築士の違いとは?
資格・年収・仕事内容について
わかりやすく解説!

オリンピックで使われる競技場や、都会のビルなどを設計する、設計士に憧れる方もいるのではないでしょうか。一方で、テレビなどに出演して家をリフォームする建築士になりたいと考える方もいるでしょう。

この際、「設計士」と「建築士」の違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、設計士と建築士の違いについて、解説します。


目次


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設計士とは?建築士の仕事内容とどう違う?

まずは、設計士と建築士の仕事内容の違いについて確認していきましょう。


設計士の仕事内容

設計士は、設計業務だけでなく、さまざまな仕事に関わります。

小規模の木造建築物の設計

設計士は主に「小規模な木造建築物の設計」を行います。
建築士とは異なり、設計士は資格が必要な設計の業務に携わることができないためです。後ほど説明しますが、「設計士」は資格ではありません。このため、設計士は延べ面積が100平方メートル以下の小規模な建築物の設計を行うことが多いです。

建築士の業務補助

建築士のように資格を保有していない設計士は、大きい建築物の設計に全く携われないという訳ではありません。「建築士の業務補助」を行うことがあるためです。
建築士のアシスタントとして、設計の一部を担当したり、事務作業などをサポートしたりすることがあります。こういった実務経験を活かして、将来的に建築士の資格取得を考える設計士は多く見受けられます。

施主との打ち合わせ同席・書類作成

設計士は設計業務以外にも、さまざまな業務に携わります。例えば、「施主との打ち合わせ」や「書類作成」などの業務です。 施主との打ち合わせでは、要望をヒアリングしたり、議事録を作成したりする役割が期待されます。ただ、設計の実務ではなく、サポート業務や事務的な仕事が多い事務所もあるため、希望にあった働き方を実現できるか確認することが大切で。


建築士の仕事内容

ここでは、建築士の仕事内容について確認していきましょう。

設計図の作成

建築士のメイン業務は、多くの人がイメージする通り、「設計図を作成する」ことです。
建築士は「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」などに分かれていますが、それぞれ扱うことができる建造物の範囲が異なります。この範囲の決まりに基づいて設計を進めていきますが、構造的な部分を担保する他、デザイン面においても自分の意思を反映させることも多いです。

行政の手続き

建築士は「行政の手続き」を行うこともあります。
地域によって地域に関する様々なルールがあるため、設計の内容によっては申請の手続き等を行わなくてはなりません。
例えば、景観を守るために一定以上の高さの建造物が禁止されていたり、看板の色味が決められていたりすることがあります。そのため、このような地域の条例をあらかじめ確認したり、建設許可や道路の使用許可などの手続きを行ったりする必要があります。

現場管理・指示・現場監督

建築士は、建築物の設計だけではなく、「現場管理・指示・現場監督」の役割も担います。 具体的には、設計図通りに建造物が出来上がっているかを監視する役割です。現場を監視するために、建築現場に足を運ぶこともあります。


設計士と建築士の資格の違いは?

設計とは、建築士法により、以下のように定義されています。

「建築物の建築工事の実施のために必要な図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書を作成すること」

設計士とは、上記で示している「設計」を行う人のこと全般を指し、具体的な資格を示すものではありません。
一方で、建築士は、一級建築士、二級建築士、木造建築士などの国家資格があり、このような資格を保有している人が、建築士です。建築士は、建造物の設計を行うことがメインの仕事であるため、「設計士」でもあるのです。


建築士は国家資格

建築士は、国や都道府県知事からの認可を受けて取得する国家資格です。取得には専門的な知識を幅広く必要とする、難易度の高い試験に合格する必要があります。また、建築士の中でも設計ができる建造物の種類や規模に応じて、資格が分かれています。

一級建築士

一級建築士は、国土交通大臣からの認可を受けることで取得できる国家資格であり、設計する建物に制限がないことが特徴です。

このため、一級建築士にしか設計することができない建物も多いです。

面積の広いショッピングモールや、高いビルなどは一級建築士以外に設計を手がけることはできません。

二級建築士

二級建築士は、国土交通大臣の認可を受ける一級建築士とは異なり、都道府県知事からの認可を受けることで取得することができる国家資格です。

二級建築士は、一級建築士のように大きな建物や高いビルを設計することはできませんが、戸建て住宅程度の大きさであれば、設計することが可能です。

木造建築士

木造建築士も、二級建築士と同じく、都道府県知事からの認可を受けることで取得することができる国家資格です。

木造建築士は、木造の建築物に関する設計しか行うことができません

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設計士と建築士の年収の違い

設計士は、国家資格ではないのに対し、建築士は国家資格です。

では、設計士と建築士の年収は、どのくらい違うのでしょうか。
設計士と建築士の年収の違いについて、紹介します。


設計士の年収

設計士の年収は、基本的には建築士の平均年収よりもやや低いです。

設計士の中でも資格を保有しているのが建築士であるため、建築士を除いた設計士のみで考えると、設計士は資格を保有していないため、平均年収が下がる傾向にあります。

設計士の年収は平均350万円程度と言われています。規模が大きい会社だとしても400~500万円程度であるため、建築士の資格を取得できるのであれば取得しておく方がいいと言えるでしょう。


建築士の平均年収

建築士の中でも、公的なデータがある一級建築士について、説明します。

政府の算出している統計では、一級建築士における収入は、企業規模が1000人以上の会社では、月給が約51万円、賞与が228万円と、年収およそ800万円超が平均です。

一方で、100人~999人の会社では、月給が38.9万円、賞与が151万円と、合計617万円程度です。さらに、10人~99人の規模の会社では、月給が38.8万円、賞与が103万円であり、合計568万円です。

このように、建築士の平均年収は、設計士全体で見た時よりも、高い傾向にあります。

参考:政府統計の総合窓口
「賃金構造基本統計 調査令和元年以前 職種DB第1表」より


設計士と建築士の平均年収を比較すると?

設計士と建築士の平均年収を比較すると、どのような金額差になるのでしょうか。

ここでは設計士と建築士の平均年収を比較した表を用いて解説いたします。

  設計士 建築士
規模の大きい会社 400万円~500万円程度 800万円程度
規模の小さい会社 350万円程度 600万円程度

設計士の平均年収が350~500万程度に対し、建築士は会社の規模が小さくても600万程度は見込むことができます。
そのため、建築士の資格を取得しておいた方が年収は上がると言えるでしょう。

建築士の年収について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

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設計士・建築士になる方法は?

それでは、設計士・建築士を目指すにはどうすれば良いのでしょうか?


設計士になる方法

設計士になるためには、特別な資格は必要ありません。そのため、設計士を募集している会社に就職することで、設計士と名乗れるようになります。

ただ、設計士として求人に応募するためには、設計の勉強をしておくと有利です。将来的に設計士を目指したい人は、設計を学べる大学や専門学校に通うことをおすすめします。


建築士になる方法

一方、建築士になるためには国家資格を取得しなくてはいけません。

一級建築士の場合、受験資格を得るためには、大学などの教育機関で指定科目を修了する必要があります。さらに、免許を申請するためには実務経験が必要です。このように、建築士を目指すためには、さまざまなハードルをクリアする必要があります。


設計士・建築士に必要なスキルは?

設計士・建築士には、それぞれどのようなスキルが求められるのでしょうか?

感性やデザイン性

設計士・建築士にとって重要なスキルに「感性」や「デザイン性」があります。 特に、建築士はゼロから何かを生み出す力が求められるため、こういったクリエイティビティが求められるのです。さらに、デザインだけでなく、使いやすさや快適性にもこだわる必要があり、さまざまな知識を身につけなくてはいけません。

空間把握能力

「空間把握能力」は、設計士・建築士に求められるスキルの一つです。空間把握能力とは、平面上の建物を立体的にイメージする能力を指します。
基本的に設計士・建築士は平面図・立面図・断面図を作成します。しかし、立体的なイメージが不足していると、実現性の低い設計になってしまうこともあるのです。空間把握能力が不足している人は、デッサンを繰り返すなどしてトレーニングする必要があります。

コミュニケーション能力やヒアリング能力

設計士・建築士はクライアントの要望を汲み取って作成しなくてはいけません。
クライアントの要望、さらに潜在的なニーズを理解するためには、「コミュニケーション能力」や「ヒアリング能力」が求められます。さらに、クライアントに設計について説明する際は、専門用語などを避けて、相手にわかりやすい言葉で説明することが大切です。

理系の知識

設計士・建築士になるためには、「理系の知識」も重要な役割を担います。
例えば、物理の構造力学や地盤の知識、材料に関連した化学の知識などです。こういった総合的な知識を身につけることで、実現可能性の高い建造物を設計できるようになります。将来的に設計士・建築士を目指している人は、理系分野の科目に積極的に取り組むことをおすすめします。

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設計士・建築士のキャリアとは?

設計士と建築士、それぞれのキャリアを理解しておくことで、自分の将来をイメージしやすくなります。以下で、設計士と建築士の一般的なキャリアを確認していきましょう。


設計士のキャリアとは

設計士は、あくまで「設計」の業務に携わる人全般を指す言葉であり、特定の資格があるわけではありません

このため、設計士になるためには、設計の勉強を学ぶことができる大学や専門学校に通った後、設計事務所や工務店などに就職するケースが多いでしょう。


設計士のキャリアとは

設計士は、最終的なゴールとして、設計の有資格者である建築士を目指すことが多いです。理想のキャリアとしては、建築系の大学を卒業し、建築士が多く所属する企業や設計事務所で実務経験を積み、一級建築士の資格取得を目指す流れです。

一級建築士は、設計士としての実務経験が2年以上ないと免許を登録することができません。このため、2年間は設計士として、一級建築士の免許登録要件として指定されている実務経験を積むのも良いでしょう。

一級建築士は、難易度の高い資格であるため、試験対策を戦略的に進めないと、合格することが難しいです。このため、自身のみで試験対策を行うのではなく、一級建築士試験の試験対策のプロの知見を活用することが大切です。一級建築士の試験対策において、通常では知ることができないノウハウを取り入れ、プロのアドバイスを元に効率良く対策を進めるのが合格までの近道になるでしょう。


建築士のキャリアとは

建築士は、経験やスキル、将来叶えたいことなどによって、目指すべきキャリアが変わってきます。

例えば、二級建築士から一級建築士を目指す人もいますし、大手ゼネコンやハウスメーカーに転職する人もいます。他にも、自分で建築事務所を立ち上げる、不動産会社に転職する、工務店へ転職するなど、さまざまなキャリアがあるので、しっかりとイメージを膨らませて実務経験を積むことが大切です。

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建築士の資格を取得を獲得するには?

設計士と比較して建築士の方が、給料が高く、行える仕事の範囲が広がるということがわかったと思います。

ただ、建築士は資格の取得が必要なため、勉強を一人で進められるか不安な方もいるのではないでしょうか。
そこで、日建学院の建築士取得講座について解説します。


日建学院の対策講座について

日建学院では建築士の対策講座を行っています。
一級、二級それぞれ対策講座を行っており、Webのみで受講できる対策講座から講師から直接講義を受けられる講座まで様々な講座を開講しています。

質の高い映像講義を用いて授業を行い、これまでの50年以上の実績をもとに、現代により合った指導を行っているため、毎年高い合格実績を誇っています。
オリジナル教材も出版しており、映像講義から直接指導、本を用いた学習まで受講生に合わせた最適な対策方法で学習を進めるのが日建学院です。 一人で学習を行うのが苦手な方や、合格できるのか不安な方、効率よく学習したい方は是非一度日建学院をご検討ください。

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まとめ

設計士は、建築士を含む概念であり、建築物の設計に携わる人全般のことを指します。

設計士になるのは建築士よりもハードルが低く、建築士を目指す人が、まずは設計士として実務経験を積むというケースも多いです。建築士にならずに、設計士のままでも設計業務に携わることはできますが、特定の規模以上の建築物の設計に携わることができません。このため、設計士として様々な経験を積み、将来的には建築士を目指す方も多いです。

しかし、建築士の資格を取得するのは簡単ではなく、設計士として働きながら独学で建築士試験の対策を進めることも難しいです。設計士として働きながら建築士を目指す場合は、効率良く試験対策を進めるためにも、試験対策講座を利用することも大切です。

試験対策講座は、過去の建築士試験の傾向や結果を元に、戦略的な試験対策を考えたプロのアドバイスを取り入れて試験対策をすることができるため、利用すると良いでしょう。

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